【緊急】2022年福島県沖地震 緊急支援募金

ふたたび激しい地震にみまわれた東北をささえたい

2022年3月16日の深夜、福島県沖を震源とする最大震度6強の地震が宮城県や福島県を中心に、東北南部を襲いました。消防庁の発表(3月18日時点)によると、人的被害183名(死者3名、負傷者180名)、住宅被害186棟(半壊1棟、一部破損185棟)に及びます。しかし、被害の全容はまだ明らかになっておらず、今後も住宅被害の件数は増えることが予想されます。安心して暮らすためには、被害を受けた家屋の応急対応が急務になっています。皆さまからのあたたかいご支援が必要です。

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現地へスタッフを派遣します

ピースボート災害支援センター(PBV)では、山元町社会福祉協議会(宮城県)の要請を受け、3月21日から現地へ支援チームを派遣し、被害を受けた家屋の応急対応支援を開始します。特に激しい揺れにより、瓦のズレや落下などによる屋根の破損を受けた家屋に対して、雨漏りを防ぐための防水シートを張る活動を実施していきます。

宮城県山元町は、昨年2月に発生した福島県沖地震でも震度6強の地震に見舞われており、ようやく対応が落ち着いたところで再び激しい揺れにさらされました。度重なる被害は、被災された方たちの心身に大きな負担となっています。PBVでは、昨年の地震被害でも山元町に支援チームを派遣しており、地域の方たちと関係を築いてきました。(2021年福島県地震レポート

2021年、宮城県山元町での支援活動の様子

 

悪循環を断ち切るために、早めの対策を

地震による屋根の損傷を放置すると、雨漏りによって家の建材(天井材、断熱材、石膏ボードなど)が徐々に傷んでいきます。また時間が経てば家を修繕するための経済的な負担がさらに膨らんでいきます。そして、カビや悪臭などによる健康被害も発生し、安心して暮らすことを難しくします。この悪循環を断ち切るためには、なるべく早い時期に屋根への応急対応が必要になります。

また、屋根の上での作業は、大きな危険を伴います。これまでの被災地では、被災された方が少しでも状況を良くしようと安全対策をせずに屋根へと上がり、転落事故が発生することもありました。一般のボランティアが活動することも大変危険を伴います。PBVでは、千葉県の台風被害などで屋根の応急対応の経験豊富な専門チームを派遣し、安全に活動していきます。

少しでも被災された方の負担が軽減するよう、山元町社会福祉協議会や山元町役場、JVOADなどの中間支援組織、支援団体とも連携・調整をして支援を実施していきます。

皆さまからのあたたかいご支援・ご協力をお願いいたします。

2021年、宮城県山元町での支援活動の様子
2021年、宮城県山元町での支援活動の様子

 

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※ご寄付のうち最大15%は管理運営費として活用させていただきます。活動に必要な費用をご寄付が上回った場合には、次の支援活動に活用させていただきます。あらかじめご了承ください。

 
【被災した屋根の対処技術と安全対策】
屋根への被害に対する防水シート張り支援は、経験ある団体によって様々な工法で実施されており、安全に関する対策や技術も向上しています。2021年3月にPBV事務局長の上島も専門員として関わるJVOAD技術系専門委員会にて、屋根への防水シート張りを実施する10団体へヒアリングを行いました。安全管理の方法を示し、被害状況、作業時間、耐久期間などを分類した12の工法を冊子にまとめました。『被災家屋への対応事例〜屋根の対処編〜』(発行:JVOAD技術系専門委員会)
 
新型コロナウイルスの感染予防

PBVでは、各種ガイドラインに基づいて新型コロナウイルスの感染拡大防止と予防・対策に努めています。