【緊急】台風19号 福島県いわき市 災害ボランティア募集

台風19号が東海、関東、東北地方で猛威を振るってから、もうすぐ2週間が経とうとしています。被害の全容が少しずつ明らかになってきました。

大型で強い勢力を保った台風19号によって、広い範囲で記録的な大雨をもたらし、145カ所で堤防が決壊し、60,000軒をうわまわる甚大な浸水被害がでています。ピースボート災害支援センター(PBV)では、台風19号で甚大な被害を受けた福島県いわき市、そして9月上旬に台風15号の被害を受け台風19号によってさらに被害が拡大した千葉県鋸南町を中心に支援活動を実施しています。

 

発災から数日間は、全体状況を把握するために全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(JVOAD)ジャパン・プラットフォーム(JPF)と協力し、先遣調査による情報収集を実施してきました。PBVでは、特に栃木県と福島県の被害状況の確認を行いました。栃木県、福島県共に大きな被害があり、特に福島県域では、床上浸水の被害にあった世帯が約1万軒にのぼると見込まれます。福島県内の10市町を見て回り、その中でも最も被害が甚大であると判断したいわき市で支援活動を開始しました。

 

 

 

 

いわき市では、被災している地域が大きく分けて6カ所程度に点在しています。被害が比較的小さい地域でも100軒以上、甚大な地域では3,000軒以上の被害があります。いわき市全体では、4,000軒の床上以上の浸水被害があると見込んでいます。ただ、罹災証明の発行も続いているいることから、実際の数が判明するまでにはもうしばらく時間がかかります。

 

 

 

 

また、各被災県にはそれぞれ支援団体が駆けつけていますが、福島県は比較的外部支援団体が少ない状況です。いわき市災害ボランティアセンターは、すでに開設され活動が開始されており、昨年、西日本豪雨で被害を受けた岡山県倉敷市社会福祉協議会などがいわき市の応援に入っています。しかし、運営者が足りない状況です。

昨年、西日本豪雨で甚大な被害を受けた倉敷市の浸水家屋は約4,000軒で、のべ70,000人の災害ボランティアが家屋の清掃活動に携わってきまいた。単純な比較は難しいですが、今回のいわき市の被害も、同等かそれ以上の家屋が被害を受けています。また、浸水した家屋の多くは膝上から腰高、最大で2m以上、水があっていました。河川などからの泥の侵入によって、清掃にも時間がかかる印象です。また、濡れてしまった床下や壁、断熱材などからのカビの発生も懸念されます。今後、多くのボランティアの力が必要となってきます。

 

 

 

 

まだ、断水している地域もありますが、徐々に試験的に通水が開始されています。被災された方たちは、ご自宅の2階で避難されている方も多くいらっしゃいます。今後、水道などのライフラインが復活したとしても、給湯器が使えない、キッチンが使用できないなど、生活が困難な状況は続いていきます。

PBVでは、いわき市災害ボランティアセンターの運営サポートや被災家屋の清掃活動、住民に向けた自宅再建のための講習会、物資配布や炊き出しなどを実施していきます。現地の支援活動を一緒に取り組んでくれる災害ボランティアの募集を開始しました。是非、皆さんの力をお貸しください。

 

 

台風19号 緊急支援 福島県いわき市 災害ボランティア募集(現地集合・現地解散)

募集日程 2019年10月24日(木) - 2019年12月29日(日
活動場所 福島県いわき市を中心に台風19号によって被災した地域
参加条件 活動日が3日間以上確保できる方など
宿泊場所 あり

 ※詳しくは、募集概要を必ずご確認ください。

募集概要 https://pbv.or.jp/volunteer/2019typhoon_02

Onsite orientation and explanation during the relief activity (including safety instruction) will be given in Japanese. If you are not comfortable/ confident with communication in Japanese language, please contact before applying.