【台風ちば・ふくしま】中間報告会、ご来場ありがとうございました。

台風19号の被害から3か月が経ち、1月13日に「2019年台風ちば・ふくしま被災地の今 ~PBV中間報告会~」を開催しました。会場には、これまでにご支援・ご協力いただいたボランティアの皆さんや、活動を支えて下さった企業・団体・個人の皆さんなど、約80名の方々にご参加いただきました。

 

ご来場いただいた皆さん、ありがとうございました。

 

 

会の冒頭では、PBV理事の吉岡から開会の挨拶があり、スタッフの小林からは現場の支援活動で実感している気候変動による災害の深刻化を共有しました。

 

 

 

 

台風15号・19号で、多くの家屋が屋根の被害を受けた千葉県鋸南町。屋根職人の経験があり、現地でPBVスタッフとして活動を続けている上野祥法から、支援活動の報告がありました。

今もなお雨漏りなどの被害が続いているお宅があり、屋根の補修を必要としています。これまで、ブルーシートで対応していたものを、より耐久強いシートや波板などの建材を使って、現場の環境や依頼者の状況に応じて対応しています。屋根補修の経験のある団体や地元の若者と混成チームを作り、日々屋根に登っています。高齢化が進んでいる鋸南町では、独居や低所得世帯など、災害前からの課題がより深刻なっています。今後も、活動を続けながら、地元の団体や個人と協力し、地元で継続的な支援の担い手を育成していきます。

 

 

 

 

福島県いわき市の報告は、現地でボランティア活動を経験したメンバーから発表がありました。

 

北海道から駆けつけた長尾修道さんは、いわき市では主に家屋の清掃活動に携わり、特に災害ボランティアセンターでは対応が難しい、濡れてしまった壁や床剥がしの技術系ニーズの対応を行っていました。なかなか技術系ニーズを対応できるところが少なく、公的な支援と被災者の困りごとにはギャップがあるように感じたそうです。

 

小村友貴さんは、ずっと行きたいと思っていた災害ボランティアに今回はじめて参加することができました。避難所で出会った、手押し車と一緒に生き残ったおばあさんのアピソードを紹介してくれました。体力的な力仕事ができなくても、初めてでも、現地にいけばできることがあることを教えてくれました。

 

地域での場づくりとして、公民館などでサロン活動に関わった上坂友美さん。大学で習ったスキルを活かして、サロン活動を通じて、被災された方達の生活状況把握のためのアンケート調査を実施しました。被災者とお話していく中で、実は隠れたニーズがあることを教えてくれました。アンケート調査の結果は、また後日、PBVのブログ等で紹介します。

 

 

最後に、スタッフの井上からまだ支援を必要としている現地の状況や課題について共有しました。地域では、全体の3割が家屋清掃や家財搬出、壁・床はがしのサポートを必要としており、キッチンやお風呂の修繕ができずに自宅で食事が作れない、お風呂に入れない方達がまだ多くいます。また、地域でのサロン活動もニーズに合わせて継続していく予定です。

 

報告会の限られた時間の中では、語り尽くせない話も多く懇親会では時間の許す限り、登壇者含め参加者同士でも意見交換や情報交換が続きました。

 

 

 

ご協力いただいている皆さまに、改めて深く御礼申し上げます。
引き続き、ご支援・ご協力、どうぞよろしくお願いいたします!

 

 

まだまだ、引き続きボランティアを募集しています。
◆福島県いわき市 災害ボランティア募集

台風19号 緊急支援 福島県いわき市災害ボランティア募集(現地集合・現地解散 ※宿泊場所有)