伊豆大島、フィリピンと災害救援が続き、報告が遅れてしまいましたが、今日のブログでは、11月2日にJICA東京で行った英語による「災害ボランティア入門」の様子をレポートします。日本に暮らす10カ国からの外国人、日英バイリンガルの通訳ボランティア経験者ら19名が参加してくれました。
※ English Report は コチラ
日本に住む外国人は災害が発生した際、言語や文化の壁により、きちんとした状況把握や自分の身を守る事が難しくなることがあります。今回のセミナーでは、そのような不安要素を持つ外国人の方に、災害時に発生する状況を知ると共に、「自分」と「他者」を守る力を身につけてもらいます。
東日本大震災の際は、PBVがコーディネートしただけでも56カ国から3,471名もの外国人ボランティアが石巻市での活動に参加してくれました。バイリンガル・リーダーを通じてコミュニケーションの課題がカバーできれば、インターナショナル・ボランティアの力が物資配布や清掃活動などの場面で、日本人ボランティアと遜色なく役立つことはすでに実証済み。
少子高齢化を迎える日本にとって、肉体的なハンディを持つわけでない在日外国人が「支援する側」に参加でき、日本人ボランティアと一緒に活動できるようになれば、本当に心強い存在です。そして、次の災害にで、彼らの最大限に引き出すためには、平常時からの人材育成は必要不可欠でしょう。
今回このセミナーに参加してくれたのは、留学生やNGO職員、学校の先生など、様々なバックグラウンドを持ったメンバーでした。まずは自身が東日本大震災にどう影響を受けたかについて話し合い、問題点を確認。また、東北でボランティアに参加経験のあるメンバーからは、「支援する側」として感じた言語や文化の違い、それをどう乗り越え、被災者への支援を行うことができたのかを共有し、とても活発な議論が繰り広げられました。
※※ 参加者からの声 ※※
「とても良い講座だった。ケーススタディでは一つ一つの状況に多数の意見や見解があることが分かり、とても面白くて役に立った」(ベルギー出身者)
「講座の内容の中に自分で経験した事があることが多かったけれど、改めて習い、もっと詳しい情報ももらえたのでとてもためになった」(オーストラリア出身者)
「自分と大切な人を守るための知識を身につけただけでなく、これからの災害で被害を受けた人達へどう支援をできるかを習うことができてとても良かった」 (日本、バイリンガル)
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今後の「災害ボランティア入門(英語版)」はPBVの英語版のホームページとFacebookページなどで、お知らせしていく予定です。また企業や学校、団体職員向けに出張開催も可能です。希望される方は下記窓口までお問い合わせください。
◆「災害ボランティア入門」(英語版) お問い合わせ窓口
MAIL.relief@peaceboat.gr.jp