【ニューヨーク】 「ハリケーン・サンディ」における今後の支援について

11月12日より、「ハリケーン・サンディ」の被災地ニューヨークで被害状況の把握と活動調査を行った先遣スタッフの小林深吾が帰国しました。すぐさまPBVとしての今後の支援内容を検討し、その後27日よりボランティア・コーディネーターの内藤有紀が渡米、日本から、そして東日本大震災の現場でもともに活動経験のあるアメリカ国内からのボランティアも合流し、ニューヨークでは本格的な支援を開始しています。

 

以下、帰国した小林深吾からの報告と、今後の活動についてお知らせします。

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11月12日から約2週間ほど、「ハリケーン・サンディ」の被害状況の調査と今後の支援を検討するため、ニューヨーク市で活動しました。
※ニューヨーク市の被害状況の詳細は、コチラ

 

最大の規模を記録した「ハリケーン・サンディ」は、カリブ海を通過し、米国東北部のニュージャージー州に上陸、ニューヨーク市にも大きな被害をもたらしま した。今回のハリケーンの被害での死者は110名以上にのぼり、一時は全米で約800万世帯・事業所で停電となりました。ニューヨーク州では、 4メートルを越える記録的な高潮を観測し、沿岸地域を中心に市内の広範囲が浸水しました。

現在も、浸水地域の世帯一つひとつへの通電・復旧作業が追い付いておらず、寒さが増す中、自宅の2階で避難されている方も大勢います。半壊・一部損壊家屋の片付けや流入した泥出し、越冬対策が必要です。

 

週末を中心に地元のボランティアが活動していますが、クリスマス、また本格的な冬に入るまでの集中した期間内に、継続的に関われるボランティアの人手が必要とされていました。そこで、PBVでは、現地で災害支援とコミュニティづくりに取り組む地元の団体「WCC(World Cares Center)」とパートナーを組み、過去災害支援の経験があったり、語学力のある災害ボランティアチームの派遣を決定しました。

その後、東日本大震災では宮城県石巻市で活動するインターナショナル・ボランティアのコーディネーターを務め、「災害ボランティア・トレーニング」のトレーナーでもある内藤有紀を追加で渡米させ、さらに日英バイリンガル・ボランティア4名も合流しました。また、米国在住のボランティア仲間も駆けつけてくれています。

 

今後、12月2日には、宮城県石巻市出身の萬代好伸さんも現場に駆けつける予定です。初めての海外渡航となる萬代好伸さんですが、東日本大震災で自身が被災しながらも、ボランティアとともに地元の復旧・復興のため尽力された経験があり、ご本人からの強い希望で参加が決定しました。

石巻市は、ニューヨーク市を含め米国からも政府・市民レベルでの数々の支援を受けました。萬代さんは、「石巻市民の代表として、これまでの恩返しをしたい。国の違いは関係なく、困ったときは『お互い様』」と話してくれました。

また、萬代さんは、東日本大震災 の被災体験を伝える活動もしており、現地での環境が整えば、ニューヨークの市民に向けた「語り部」活動も予定しています。また、石巻市長からニューヨーク市長宛てに激励のメッセージも預かっており、滞在中にニューヨーク市へ届けたいと考えています。

 

いまだに困難な状況にある、ニューヨークの方々が一日も早く日常生活を取り戻せるよう願っています。そして、直接顔の見える支援活動として、地元の団体と協力し、活動を進めていきたいと思います。

今後も、随時、現地レポートを報告させていただきます。

 

 

PBVプログラムオフィサー 小林深吾

 

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「ハリケーン・サンディ」の被災者支援活動にご協力ください。

◆ 募金にご協力ください ◆
<郵便振替>
郵便振替口座 : 00120-9-488841 ※下6桁は右ツメ
口座名 : 社)ピースボート災害ボランティアセンター
※通信欄に「NY」とご記入ください 。

<銀行口座>
ゆうちょ銀行 ゼロイチキュウ店(019店) : 当座0488841
口座名 : 社)ピースボート災害ボランティアセンター
※振込依頼人の前に「NY」とお書きください ⇒ 例)「NY ヤマダタロウ」
※三菱東京UFJ銀行、みずほ銀行についてはお問い合わせください。