子どもたちの学び舎にパソコンがやってきた!

3月1日、子どもたちが手にしたのは新しいパソコン。
ここは、開北小学校にある湊第二小学校。つまり、被災した校舎で授業が続けられないため、開北小学校の校庭に建てられた湊第二小学校のプレハブ校舎です。

 

湊第二小学校は、もともと石巻市大門町という海から1km位のところにありました。
震災時、津波は3階建て校舎の2階にまで達し、その水は2日間引かなかったといいます。建築制限エリア内であるため、同じ場所での授業再開を断念せざるを得ませんでした。

開北小学校の校庭に仮設プレハブの校舎が建設され、その場所で授業が始まったのは昨年10月1日。けれど、それまであった図工室や音楽室、放送室などの設備はなく、授業の「調べ物学習」で使用していたパソコンもありませんでした。

そこで、湊第二小学校より子どもたち向けのパソコンが欲しいと、ピースボート災害ボランティアセンターにお話がありました。その後、これまでも石巻での活動にご参加いただいている「パルシステム生活協同組合連合会」の方々とご相談し、快くご協力いただけることになりました。本当に、感謝の一言です。

学校が希望したのは、13台のパソコン。
3月1日、設置業者の方々と学校管理を行う市役所の方の立会いの下、図書室の一角に並べられた長机という仮スペースではありますが、無事セットアップが完了しました。

子どもたちは、早速授業で出された課題の調べ物。
湊第二小学校の佐藤教頭も、「この仮設校舎をいつまで使うことになるのか、見当もつきません。でも少しずつ皆さんからの支援によって学校らしさを取り戻しつつあります。これからは、パソコンを使った授業も出来るようになります」と嬉しそうにお話されていました。

 

悪夢なら覚めて欲しいと何度願ったかわからない、3月11日から約1年。
あの日から子どもたちを取り巻く環境は一変しました。それでも子どもたちは、それぞれの場所で遊び、学び、日々を生きています。彼らの成長、石巻の未来を、これからも支えていきたいと思います。