石巻市住吉町の男性からお便りをいただきました。住吉町も津波による被害を受け、家屋や商店からの泥かき作業を行っている地域。お便りをいただいたのは、住吉町に暮らす7人家族のお父さんで、被災時は、妻・娘と住吉小学校に避難し3日間を過ごしたそうです。その後、仕事の立て直しをしながら可能な限り、ボランティアのサポートもしたいと、積極的に交流や作業の輪に入ってくれていらっしゃいます。
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まずは、8週連続企画お疲れ様でした!
そして、一昨夜と昨夜のパフォーマンス。みなさんの熱い思いが心をゆさぶり、愛と勇気を私たちに与えてくれました。みなさんのステージ上での動きや表情、素敵でした。そして、私はもちろん住民とピースボートスタッフも輝いていました。
今思うことは、あの日皆さんと共に泥かきをしたことは、偶然だったのでしょうがそれが同じ時間を過ごしたぶんだけ必然のめぐり逢いになったということです。私はそう思います!
震災直後、失ったものの大きさ、変わらない瓦礫の風景、乾いたヘドロの土埃、異様な臭い、見えない出口、積み重なる疲弊…。無常とはまさにこの事なんだと感じました。
そんな暗闇の中、自衛隊、消防、警察、医療、そしてボランティアの皆さんの救援・支援が私たちに一筋の光になりました。その光が運んできてくれたもの。それは、信じるということでした。信じることが唯一確かなものでした。
皆さんの石巻で流した汗は私たちの笑顔につながっています。
本当にありがとうございました!
いつかまたきっと逢えることを願い、信じています。
暑さが厳しくなります。どうぞ御身ご自愛くださいませ。
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嬉しいお便りを、ありがとうございました。住吉町の町中も、震災当初から比べるとだいぶ作業が進みましたが、全壊地域や側溝をはじめ、この夏の泥かきは続きます。これからも、よろしくお願いします。
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※お便りの中にある「パフォーマンス」とは、NPO法人コモンビートが行ったもの。 ミュージカルを通して、異文化理解と若者の人材育成を進める団体で、4月初旬にメンバーが石巻でのボランティアを行ったことから、5月から8週間連続で週 末にボランティアバスを出し、ピースボートコーディネートのもと、石巻での活動にあたってくれました。最終日には、地元の方々を招待したミュージカルも披 露、大活躍でした。ボランティアの人手不足が深刻だった中、本当に大きな力になりました。また、石巻で待ってます!