長くボランティア宿泊所の管理人を務めた松村淳一にインタビュー!
被災地のおいて、ボランティアがその力を発揮するために必要な「宿」。ピースボートでは、震災直後の屋外テントでのスタートから、活動の長期化、多様化、大規模化に伴い、今では全てのボランティアが屋根、壁のある屋内宿泊所からそれぞれの現場へと向かっていきます。
今回は、そのボランティア宿泊所の一つ、「カスカファッション」の管理人として長く活躍した「まっつん」こと松村淳一(マツムラ ジュンイチ)にインタビューし、環境整備や当時の想いなどを聞きました。
こちらが「カスカファッション」。震災前は洋服の工場だった場所をお借りしています。
まず、宿泊所の”管理人”とは一体どういう役割を担っているのか、主なものを簡単に紹介しておきます。
・短期、定期ボランティアの受け入れと送り出し
・ミーティングやお話し会の開催
・作業器具類の管理及び貸出手配
・本部の全体ミーティングの情報シェア
・宿泊所の安全管理と環境整備
・その他、発生ベースで諸々
なお、もちろん女性ボランティアも多数いるため、”寮母さん”という立場の女性スタッフが管理人のサポートをおこなっています。
では、それらを踏まえてさっそくインタビューを。
Q:
出身地、年齢、石巻に来る前は何をしていたのかを教えてください。
松村:
今25歳で東京都出身です。今年3月末まで生協(生活協同組合連合会)に勤めていて、パルシステムの配送トラックを運転していました。
Q:
ピースボートの災害支援ボランティアを知ったきっかけは?また、最初はどのような関わり方をしていたんですか?
松村:
仕事が3月31日で終わることもあって、震災後は4月からボランティアをしようと思っていました。インターネットで「ボランティア 東京」で検索してピースボートの活動を知ったという感じです。すぐに参加した説明会ではたまたま一番前に座ったため、状況を話すスタッフのアツい想いが余計心に響いたのを覚えています。ただ、当時は夜間にアルバイトをしていたので数日以上の期間では石巻には行けず、4月2日から東京のピースボート事務局での後方支援活動に参加し始めました。バイトの合間には、物資を運ぶために2週間に1度ぐらいのペースでトラックで石巻に行く役割もあったんです。
(後半に続く)
All photos by Mitsutoshi Nakamura