【企業紹介】のべ100名以上が能登へ。デロイト トーマツ グループの「JDI」と歩む、ボランティア派遣のカタチ

PBVが連携している多様なパートナー企業・団体をご紹介していく本シリーズ。今回は、「社内メンバーを災害ボランティアとして現地に派遣する」という形で、刻一刻と変わる被災地の現地ニーズに、確かな人員と行動力でダイレクトに応え続けてくれている連携事例にフォーカスします。

2024年1月の能登半島地震の発生から、2年半の月日が流れました。被災地が必要とする支援が日々変化する中、PBVとともに能登・輪島の地に寄り添い続けてくれている心強いパートナーがいます。デロイト トーマツ グループの有志によるプロボノチーム「Just Do It!! 地域イニシアチブ(以下、JDI)」の皆さまです。

JDIの皆さまは、2025年3月から週末の1泊2日を使って毎月2〜4回、のべ100名を超えるメンバーを継続的に輪島へと派遣し、現地を支え続けてくれています。

企業が従業員を被災地に送り出すという連携が、現地にどのような変化をもたらし、また参加してくださった皆さまにどのような価値を生んでいるのか。JDIとPBVが共に歩んだ1年半の軌跡をご紹介します。

 

まずは、やってみよう!」が壁を壊す。圧倒的な機動力とチームワーク

通常、企業におけるボランティア活動はリスクや安全性の懸念が壁になりがちですが、JDIのモットーは「Just Do It!!」。圧倒的なフットワークで現地の急なニーズにも即座にメンバーが集まり、臨機応変に対応してくださいます。国内に2万人以上を擁するデロイト トーマツ グループ。その中から集まったJDIの皆さまの多くは初対面同士でありながら、現地では、デロイト トーマツのビジネスパーソンとして日頃から培われた、高いチームワークと圧倒的な作業スピードを見せてくれました

その真価が発揮されたのが、2025年4月の「避難所の閉所作業」です。開設当初に比べて世間の関心が薄れがちな閉所フェーズですが、実際には多くの人手が必要となる非常に大切な時期です。市役所の担当職員がわずか6人程度という人員が限られた状況の中、JDIの皆さまは現地の切なる願いに応えて駆けつけ、 素晴らしい機動力で作業を進めていただきました。

2025年夏に行った「災害備蓄品整理」では見渡す限りの膨大な物資の仕分けを担ってくださいました。ただ作業が早いだけでなく、ITの強みを活かしたデータ入力や効率的な管理方法までご提案いただいたことで、通常なら1〜2日かかる作業を、抜群の連携でわずか「半日」で完遂。さらに、同年12月〜翌年1月に行った「緊急物資大移動」では、施設の公費解体に伴う物資の搬出に即座に16名が集結。大型の移動車両で何往復も重ね、圧倒的な組織力と行動力を発揮していただきました。

2026年5月22日〜24日には、17名の皆さまに、輪島市災害ボランティアセンターの片付け作業や「災害ごみ」の分別、地元団体の活動場所の整地など、現地の多様なニーズを多角的にサポートしてくださいました。 輪島市社会福祉協議会の方からも、「日常業務と並行して行う中で、最後のもうひと踏ん張りがなかなか難しかった。そこに皆さまが加わってくださり本当に助かりました」と、嬉しい感謝のメッセージをいただいています。

こうした力仕事だけでなく、住民の方向けのイベントのチラシ配布やポスター掲示といった、地域と人をつなぐ地道な草の根の作業にも、快く耳を傾けてくださいました。現地の意図を汲み取り、瞬時に形にしていく展開力の高さや、その心のこもった動きには、PBVスタッフも本当に嬉しく、心強さを感じていました。

 

「話すことで、心が整理されていく」対話から生まれる安心

JDIの支援は、物理的な力仕事に留まりません。PBVが行うコミュニティ支援のサロン運営や、その開催を住民の方々に知っていただくための丁寧なポスティング活動などを通じて、皆さんの心にも深く寄り添ってこられました。

最初は「なんて声をかければいいんだろう」と戸惑うこともあったとのことですが、サロン活動で一緒に「黒ひげ危機一髪」で笑い合う時間を重ねるうちに、あっという間に打ち解けていらっしゃいました。

身内でも行政でもない「第三者」だからこそ話せる本音があり、住民の皆さんはJDIのメンバーと話すことで気持ちが明るくなるだけでなく、自らの状況を言葉にすることで心を整理されているようでした。

現場の状況がめまぐるしく変わる被災地では、ボランティア活動の3日前に、万全に準備していた支援内容が急遽変更になってしまうことも珍しくありません。しかし、JDIの皆さまはそうした突発的な状況にも常に「本当に今、現地に必要なことは何か」を第一に考え、柔軟に受け止めてくださいました。

また、災害ボランティアを受け入れるにあたり、PBVとして最も気を遣うのが「安全管理」です。怪我や事故のリスクと隣り合わせの現場において、JDIの皆さまの作業の正確性と細やかな目配りは群を抜いていました。だからこそ、私たちPBVスタッフも「JDIの皆さんなら大丈夫」と心から信頼し、安心して現場をお願いすることができたのです。

 

身体はヘトヘト、だけど「幸福感は100%」

2026年3月、デロイト トーマツ グループの「幸福Weeks」の一環として開催された「輪島市災害ボランティア活動報告会」に、PBVの輪島現地責任者の辛嶋も登壇させていただきました。

報告会では、参加メンバーからこんなリアルな声をお聞きすることができました。

  • 「体力的にはへとへとでも、帰りの飛行機では『また参加したい』と思っている。身体の疲れと反比例して、幸福感は100%になる」
  • 「自分の業務外のメンバーと本音で話し合い、会社の全面的なバックアップのもとで活動に打ち込めることが嬉しい」

被災地の力になりたいという想いからはじまった支援を通じて自分たちのWell-being(ウェルビーイング)も高まっていく、そんな素敵な循環が生まれているということを実感させていただきました。

 

輪島から全国へ。そして、これから。

JDIとPBVの連携は、被災地での復旧・復興支援に留まらず、「未来の災害に備える防災」の領域へとその一歩を広げています。 2026年5月10日には、立教大学で開催された「ALLとしま×立教WAKUWAKU防災フェス2026に共同出展。GW最終日に遊びに来たファミリー層など300名以上が来場する中、PBVが準備した防災つりぼりやワークショップを全力でサポートしてくださいました。

状況が激変する被災地において、「住民の皆さまにとって本当に必要な支援とは何か」という問いに真摯に向き合いながら、常に現場を力強く支え続けてくれたJDIの皆さま。その視線は、すでに次のステージへと向いています。

災害ボランティアチームリーダーは、次のように振り返ります。

「1年以上、PBVの皆さまと一緒に活動する中で、現地の状況やニーズは、時間の経過とともに変化すること、そして発災直後の支援はもちろん重要である一方で、その後の復興に向けても、私たちがお手伝いできることはまだまだたくさんあると実感しました」

「未だにアナログな部分が多い『災害支援調整』の課題に対し、自分たちがビジネスで磨いてきた専門的な知見やテクノロジーの技術を生かしていきたい」

今後は、災害発生直後の緊急時から迅速に連携し、テクノロジーの力も掛け合わせながら、共に最適な支援を被災地に届けられる体制を築いていけたらと思います。

デロイト トーマツ グループ「Just Do It!! 地域イニシアチブ」の皆さま、これまでの最高なサポートに、心から感謝申し上げます。 そして、これからもどうぞよろしくお願いいたします!

なお、能登半島地震・奥能登豪雨災害への支援活動は、ジャパン・プラットフォーム(JPF)、休眠預金、日本財団、CDPをはじめとする助成団体やパルシステム生活協同組合連合会、Yahoo!基金、LINEヤフーなどの企業の皆さまから多くのご支援をいただいています。

皆さまからのご支援ご協力に、スタッフ一同、心より感謝申し上げます。

 

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