4月5日「PBV15周年記念イベント」を開催しました

4月5日(日)に「PBV設立15周年記念イベント」を横浜港に停泊するパシフィックワールド号にて開催しました。

当日は予想を上回る約700名もの方々に足をお運びいただきました。これまで活動を支えてくださったボランティアや寄付者の皆様、災害支援サポーターの皆様、企業・団体、ネットワークの関係者の皆様。 そして、共に困難を乗り越え、歩んできた被災地の住民の方々や行政、社会福祉協議会の皆様。15年という月日の中で、様々な形で手を取り合ってきた方々が一堂に会する機会となりました。また、当日は来られなかった方々からも数々のメッセージをいただき、会場にて掲示いたしました。

皆様からの多くの激励やあたたかな眼差しに包まれ、これほど多くの方たちに支えていただいているのだということを実感しています。誠にありがとうございました。

 

イベントでは、トークセッションやピアノ演奏、展示、体験コーナー、交流会など様々な催しを行いました。

メインイベントでもあるトークセッションには、PBV設立の2011年から様々な形で共に歩んできてくださった方や、今まさに共に現場で活動に取り組んでいる方などにご登壇いただきました。

◆第一部「15年の軌跡 ~東日本大震災から能登半島地震へ~」

[ファシリテーター]
山本 隆・PBV代表理事

[スピーカー]
阿部 紀代子さん・㈱八幡家 代表取締役・㈱街づくりまんぼう 取締役 
神徳 宏紀さん・社会福祉法人珠洲市社会福祉協議会・総務管理課 珠洲ささえ愛センター 主事
坂口 茂さん・輪島市長

[ピアノ演奏]
吉俣 良さん(作曲・編曲家)

 

◆第二部「災害支援の新たなステージへ 〜現場・組織・人をつなぐPBVの役割〜」

[ファシリテーター]
阪本 真由美さん・兵庫県立大学大学院減災復興政策研究科 教授

[スピーカー]
所澤 新一郎さん・一般社団法人共同通信社 共同通信編集委員
原 裕樹さん・公益財団法人味の素ファンデーション 事務局長
高智穂 さくらさん・特定非営利活動法人ソナエトコ 理事
上島 安裕 PBV理事兼事務局長

いずれもほぼ満席の会場で、この15年を皆様と共に振り返り、そしてこれからの未来を真っ直ぐに見つめる時間を過ごせたことは大きな喜びです。

第一部の最後には、作曲家の吉俣良さんにピアノを演奏いただきました。2011年以降に全国で上演されてきた復興支演舞台『イシノマキにいた時間』で生まれた楽曲「添歩み(そゆみ)」の、優しく強くあたたかな音色に、涙する来場者の姿もありました。

こちらのトークセッションの様子は、後日、あらためて録画映像を公開いたします。

 

体験コーナーでは、『ここから始まる、あなたの選択』と題し、被災後の生活や、そこからどのように立て直していくのかを考える展示をおこないました。

もし、あなたが被災したら……?
避難所へ行く?自宅で在宅避難をする?

来場者にはまず「避難所」か「家屋対応」を選んでいただき、そこからどのように再建へのプロセスを辿るのかを体験していただきました。

また、展示コーナーでは、災害支援における様々な活動や、2年を越える能登半島地震・奥能登豪雨の様子に真剣な面持ちで向き合い、熱心に質問を投げかけてくださる皆様の姿が印象的でした。この日は、能登で活動しているスタッフ達もイベントに駆け付け、多くの方々と直接、実際の活動について言葉を交わすことができました。

災害という厳しい現実を「自分事」として捉え、共に考えてくださるその姿勢こそが、PBVの活動を支える太い柱なのだと改めて実感しました。

 

お子さま連れの方も多く、100人を超える子どもたちが会場をより一層賑やかにしてくれました。炊き出し用の大きなお鍋でおままごとを楽しんだり、特製ヘルメットのお面をつくったり、PBVの食料支援プロジェクト「フーバー」の黄色いトラックをさがすゲームに夢中になったりと、絶えず笑顔が飛び交っていました。子ども達の明るい声が響く景色こそ、私たちが大切にしたい「日常」なのだと嬉しくなりました。

交流会では、東日本大震災で被災された菅野菜緒さんのスピーチに熱心に聞き入る方が多くいました。2011年3月11日、11歳の誕生日に福島県南相馬市で被災した菅野さん。本来ならおめでとうと言ってもらえるはずの日が「喜んではいけない日」になったこと。2014年に参加したPBV×南相馬こどものつばさ共催の「福島子どもプロジェクト」を通じて出会った人たちが、自分のことを被災者としてではなくただの中学生として見てくれて、たくさん笑わせてくれたこと。経験と出会いが何よりもありがたい支援だったことなど。切実で、大切な思いを、未来への眼差しを込めてお話くださいました。

 

最後に、PBV代表理事の山本隆の挨拶より一部抜粋します。

 

「人こそが人を支援できるということ」 

15年前の石巻から始まり、私たちが各地で何度も目にしてきたのは、かつて助けられた方が、次は誰かのために立ち上がるという、自然な助け合いの連鎖でした。この心の通い合いこそが、私たちの活動の原点です。 

私たちは今、この15年の経験を次の形にしていこうとしています。 

誰もが迷わず、迅速に助け合えるような「仕組みづくり」を強化していくこと。現場での経験を社会の仕組みに還元していくことが、次の15年に向けた私たちの責任だと考えています。 

誰かの隣に寄り添い、温かい食事を手渡し、共に明日を考える。その当たり前のような人間同士の関わりを積み上げていくことが、分断を乗り越え、世界を繋ぎ止める力になると信じています。 

 

 

15周年という節目に皆様から「これからの災害支援」に向かう力をいただき、気持ちを新たに今後の活動を続けてまいります。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 

【共に歩んでくださる仲間を募集しています】

今回のイベントを通じ、私たちは改めて「一人ひとりの力が大きな支えになる」を実感しました。15年間の経験を未来へつなぎ、支援の連鎖をさらに広げていくために、PBVでは、[「毎月のご支援」で応援いただく災害支援サポーター/フーバーサポーターを募集しています。

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「自分にできることで、誰かの力になりたい」

その想いを、PBVと一緒に形にしていただけませんか?皆様のご参加を心よりお待ちしております。