あの日から14年。東日本大震災で犠牲になられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げますとともに、ご家族やご友人の皆さまに深くお悔やみ申し上げます。
ピースボート災害支援センター(PBV)も、東北の復旧・復興と共に歩んできました。
発災後間もない2011年3月17日、私たちは宮城県石巻市に到着しました。目の前に広がる息をのむような光景に、ただ立ち尽くすばかりでした。それでも、「何かできることがあるかもしれない」と、住民の皆さん、関係機関、支援団体と協力し、炊き出しや物資支援、避難所支援、家屋の清掃活動など、目の前の課題に必死で取り組みました。
どこも甚大な被害を受け、長期的な支援が必要であることから、災害支援を専門とする一般社団法人ピースボート災害支援センター(当時:ピースボート災害ボランティアセンター)を設立することになりました。
東北では、手探りの状態から少しずつ仕組みや体制づくりを進め、5年間で延べ約87,000人のボランティアと共に活動してきました。大勢のボランティアが参加する中で、中長期的に関わる方たちがボランティアリーダーとして活躍してくれました。
彼らは、その後も関東・東北豪雨(2015年)、熊本地震(2016年)、九州北部豪雨(2017年)、西日本豪雨(2018年)など、大規模な災害が起こるたびに現地に駆けつけ、現場の支援活動を支えてくれました。
そして、2024年1月に能登半島地震が発生しました。冬を迎えた北陸の半島という困難な状況の中、東北で支援に携わった方たちが交代で現地入りし、支援活動の力となっています。石巻の方からは、3月に卒業を迎える子どもたちに桜餅が届けられ、多くの応援の声が東北から能登へ送られました。
「がんばろう石巻」から「希望をつくろう能登」へ。
私たちは、これからも被災地の方々と共に歩んでいきます。