自衛隊との共同作業

今日は、先日石巻市湊地区で、自衛隊・警察・消防の方々とボランティア団体とが共同で行った一斉清掃の作業の様子をご紹介

被災から100日目を目前にした先日、自衛隊・警察・消防では行方不明者の一斉捜索が行われました。

そこに連動する形で、ピースボートを含めた複数のボランティア団体が合同で一斉清掃に加わりました。

自衛隊や警察、消防が捜索を完了した場所のあとを追うように、スコップ、竹ぼうき、デッキブラシに土嚢袋を持った多くのボランティアが清掃していきます。

作業開始前には「始動式」が行われ、自衛隊の方からも挨拶を頂き、大きな掛け声と共に作業が始まりました。

各団体ごとの分担区域に移動した後は、作業内容や注意事項、安全確認のミーティング。ボランティアは長くて1週間、普段と違う環境で、慣れない作業をするため、みんな真剣に話を聞いてから作業にあたります。

ミーティングが終わると早速道具を準備して作業に入ります。

道路にこびりついた泥を角スコップ(通称カクスコ)で、ガリガリと削り、それを竹ぼうきやデッキブラシでまとめて行きます。

集めた泥をカクスコですくって土嚢袋に入れていきます。

道路際の作業なので、手前には車の誘導を立たせ安全を確保しながらの慎重な作業。

泥も最近の陽気で乾燥し、現場はものすごい粉塵が舞っているため、防塵マスクは手放せません。

こんな作業を繰り返しながら、持ち場の区間をどんどん先へ進めていき、二日間に渡って行われた一斉捜索一斉清掃は無事終了

しかし、こういった形で自衛隊や警察などの組織と、NGOやNPOなどのボランティア団体が連携し作業にあたるというのは、本当に珍しいこと。

ピースボートは、1995年の阪神淡路大震災から災害支援活動を行っていますが、これまでの災害支援の経験からは考えられないことが起っています。

そういった意味では、手探りながらも災害時における官民の協力体制確立の第一歩は踏み出せているような気がしています。

作業に携わったボランティアの皆さん、自衛隊・警察・消防の皆さん、お疲れ様でした