【2022年8月大雨】新潟・山形での支援レポート[8月]

8月4日、東北~北陸にかけて記録的な大雨に見舞われました。
新潟県村上市では、床上浸水や地区専用浄水機の損壊により一時は7,000世帯以上で断水が発生。なかには2週間以上水道水が飲めない地域もありました。また同県関川村では、1メートル以上の土砂が積もり、復旧の見通しの立たない日々が続きました。
山形県にも、大雨は甚大な被害をもたらしました。​ ​ PBVは、約200世帯の床上・床下浸水被害が確認されている飯豊町にスタッフ2名を派遣。飯豊町社会福祉協議会とOPEN JAPAN の調整のもと家屋清掃対応を行いました。

 

8月6~7日 現地調査(新潟県村上市、関川村、山形県川西町など)

PBV派遣スタッフはPCR検査・抗原検査で陰性を確認し、感染症対策をとって現地入りしました。関係機関や各支援団体と連携しながら、現地の被災状況や支援の必要性などを調査しました。

 

8月6日~ コミュニティ形成支援・備品提供(新潟県村上市)

浸水被害に遭った保育園や地域の集会場の支援を検討しています。皆さまからの寄付額に応じて、支援内容を調整しています。

 

8月7日~ 緊急支援募金の開始

迅速な支援を行うために緊急支援募金を開始。
これまでに828,000円のご支援をいただきました。

 

8月13~20日 物資支援(新潟県村上市災害VC、関川村災害VC、山形県川西町災害VC)

・ポケットおしぼり600本×15ケース×2地域(FSX株式会社様より)
・アクエリアス24本×5ケース(ナイガイ株式会社様より)
・キリン天然水600mlペットボトル504本(キリン株式会社様より)

※物資支援は、民間企業と支援団体が連携し災害対応にあたる
 緊急災害対応アライアンス「SEMA」の枠組みにより実現しました。

 

8月18日〜 家屋清掃・床下対応(山形県飯豊町)

被災した​家屋の床下の乾燥と泥の撤去、汚れてしまった木材の消毒に取り組んできました。​この日は、前日までに行なってきた泥の撤去作業の仕上げを行ったのち、木材についてしまった泥をブラッシングして落としてから、消毒液を吹きかけました。​
​その後、薄めた消毒液に浸してから硬く絞った雑巾で、壁や床に飛び跳ねた泥を拭き上げ、対応を完了しました。​
​こちらの住民の方は現在も町営住宅に避難し生活されていますが「発災時は住み続けることを諦めたが、カビのにおいが消えて当時からは考えられないくらい綺麗になり、少し希望を持てるようになった」と、とても喜んでいただけました。

 

8月21日〜 災害ボランティアセンター運営支援
      (新潟県関川村、新潟県村上市)

スタッフ3名が水害対応で使用する資機材などを積み込み、現地入り。社会福祉協議会が運営する災害ボランティアセンター(災害VC)の運営支援を開始しました。
関川村ではニーズ班のサポートとして現地に入っており、住民の方からの家屋に関する困りごとの受け付けや、ボランティアさんが活動したお宅から再度依頼された内容の記録などを行っています。​

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8月は調査、募金の立ち上げからはじまり、スタッフが地域に滞在して物資支援・技術支援(家屋清掃等)・ボランティアセンター(VC)の運営支援を行いました。

9月以降は上記の活動を継続しながら、より地域に密着して具体的な取り組みを進めていきます。
> [9月]

 
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新潟県における支援活動は、皆さまからのご支援と、公益財団法人日本財団さまの助成により実施しています。