ADの1日 クリーン編 (前半)


クリーン(泥かきや清掃)担当の一條健司。ニックネームは「マントル」。(社)石巻災害復興支援協議会にて、翌日の作業に備えて重機やそのドライバーの手配を行う。

 

現地のニーズが日々変化する中、様々な活動内容を展開するピースボート災害ボランティアのメンバー。今日は、第一次派遣メンバー50人の受け入れの為に3月21日に準備隊の一員として石巻入りし、主に瓦礫撤去や家屋の清掃などを担当しているクリーンチームAD(アシスタントディレクター)・一條健司の1日を密着レポートします。


午前7時過ぎ、朝食もそこそこに荷物を持って出発の準備を開始。

 

起きたのは6時半ぐらいでしょうか。それでも眠たそうな様子も見せずにテキパキと準備をこなし、今日の作業に向けて滞在先でもあるセントラル・キッチン「廣山」(ピースボートの現地本部)を出発します。

 


作業現場までは車で1時間ほど。自ら運転して目的地を目指します。

 

この日の作業は、牡鹿半島にある小渕浜という場所。漁業の盛んな港町でしたが、ここも津波によって多大な被害を受けました。ここでの活動は、クリーンでもあり、漁業支援にもつながります。

 


8時過ぎ、到着してすぐに作業現場のチェックを開始。

 

到着するとさっそく慌ただしく動き始めます。港のすぐ隣にある、以前田んぼだったという場所も、津波によって流された大量の瓦礫と様々な漁具で一面を覆われていました。
この日は、ここの瓦礫撤去と、まだ使えそうな漁具を回収するという作業。数日前から継続して行っている場所ではありますが、天候や地盤沈下の影響、潮の満ち引きでも地盤や水の浮き方が変化するため、毎日の安全確認が欠かせません。

 


到着したメンバーに昨日からの変更点や今日の作業手順などを説明する。

 

作業開始時間が近づくと、続々とボランティアメンバーがバスで現場に到着します。この日はピースボートのボランティアと、いくつかの企業ボランティアの皆さんも加わり、総勢70-80人という大所帯。特にこの日はバスの到着時間にも差が出たため、何度も同じ作業前のミーティングを行わなくてはいけません。現場では、計画通りに作業が進まないこともたくさんあります。

「被災地でのボランティアは、臨機応変に。」 常々、ボランティア一人ひとりにも言っていることですが、そこはさすがAD。経験の中から、常に現場に対応する柔軟さが体に染みついている様子です。

 

特に現場初日のボランティアには入念に説明。作業内容や手順はもちろん、この場所の震災時の被害の様子や現在の状況、熱中症やケガへの注意喚起、余震発生時の避難誘導など、こと細かく丁寧に伝えていきます。これも、安全管理はもとより、一人ひとりの不安を減らし、作業に集中してもらえる環境を作るためにも大切なことです。そして、元気よく挨拶したり、時には笑いを取ったりと、みんなが気持ちよく作業できるような雰囲気づくりにも力を入れているとのこと。

 


現場では質問にも答えながら具体的に作業の流れを伝えていきます。

 


作業の様子。これだけの広い現場でも隅々まで目を配り声をかけていました。

 


もちろん自らも作業に加わります。こういう現場では特にチームワークが重要。

 

暑さや体力作業だということも考慮して、30分ごとに10分の休憩を取ります。12時から13時までは昼食の時間となり、それぞれがチームごとやグループで輪を作っていました。一条は、チームリーダーに様子を聞きながら、現場に来ていた地元の漁師さん達にも声をかけて午後の作業に向けて準備を始めます。

 


作業後は、ねぎらいと感謝の言葉を。これも大事な1日の節目です。

 

満ち潮の時間や移動距離を考慮して、14時半には作業は終了。片付けや着替えを終えて、15時過ぎには全チームが港をあとにしました。
一条も漁師さんへの挨拶や忘れ物のチェックを済ませると足早に帰路へ。ここからは夜まで怒涛のミーティングラッシュです。

(後半へつづく)