2021年8月豪雨災害の発災にともない、8月18日以降、佐賀県大町町での支援活動を継続しています。
このたび、佐賀県大町町の広報誌である「広報おおまち」9・10月合併号に、長期にわたる災害支援に対応する団体の1つとして、ピースボート災害支援センターをご紹介いただきました!
災害支援に対応する諸団体の紹介ページ(PBVは右列2段目)
表紙(右)と1ページ目(左)。浸水被害にあった大町町大黒町地区の8月浸水時と9月時点
各支援団体に呼びかけられPBVスタッフも参加させていただいた、町報の表紙を飾る写真が撮影された場所は、2か月前に降り止まない大雨によってどんどんと道路が浸水し見えなくなっていった、町内のとあるまちかどです。
今回の号を含む大町町の広報誌の作成や、公式HP、SNSなど、町の広報事業を一手に担っていらっしゃるのは、大町町 企画政策課 広報統計係 主事の向山竜馬さんです。向山さんは、2年前の災害時も広報を担当されていました。今年と一昨年の広報誌をテーブルに並べて、この2年間を振り返りながら、今回の広報誌に込めた想いを聴かせてくださいました。
2年前の広報誌(2019年9月・10月合併号「広報おおまち」)の表紙
2年前にも今回と同じようなタイミングに、豪雨災害の特集を組んだ広報誌を出したんです。その時は、目の前の災害対応や業務に追われながら制作して、活動内容だとか日々起きた出来事を必死にまとめたんです。”とても良いものができたね!”と多くの人に声を掛けてもらいました。
けれど、自分としては、正直、”被災された住民の皆さんの思いをうまく伝えきれなかった” “大町へ支援にきてもらった団体さんの顔が見えにくく、住民さん達が誰に感謝しているかを表現しきれなかった” という思いが残っていたんです。
なので今回は、発災後から頑張ってきた住民の皆さんの言葉や、一緒に町の復旧のために力を貸してくださってる団体の皆さんの事を知ってもらえるものにしたかったんです。
町の至るところで、日々前に向かって復旧作業に尽力している方々の姿をうつしたスナップショットのページを開きながら、まだまだ長い時間のかかる復興への道を見つめる向山さん。そのページには、「人と人との結びつきが強い大町町だからこそ、すぐそばに多くの支援と温かいを思いがあります。」という、町の魅力を表す素敵な一文が記されています。
2年前の経験を活かして平時から災害対策に努めてきた大町町。だからこそ、コロナ禍で外からの支援の受入れに困難さが増す中でも、町の皆さんが私たち支援団体を発災直後から受け入れる体制が整えられ、沢山の人達との繋がりといち早い協働・連携によって、一歩ずつ復旧・復興に向かって進んでいます。
引き続き、地元の行政・支援団体等と連携し、被災者の方々の想いに寄り添いながら、これまでの災害対応の知見やノウハウを活かして、被災地の復旧活動に尽力していきます。
このたびは掲載をいただき、本当にありがとうございます!