【クラファン新着】千葉支援の現場より:発災から1年半。地域課題と新型コロナの壁

 

PBVのクラウドファンディングReady forの弊団体サイトページに飛びますに早速ご支援頂いた皆さま、本当にありがとうございます!!!

 

 

クラウドファンディング開始から3日目、ひとまず目標の20%を達成することができました。のべ70人の方々から温かいご支援をいただいております。

一人ひとりの支援の輪が広がっています。次なる目標は、100人の方に支援をしていただくことです。PBVの想いに共感し、共に手を取ってくださる仲間をもっともっと増やし、「お互いさま」の輪を広げていくために全力で頑張ってまいります。

本プロジェクトに早速支援を頂いた方のうち、応援コメントより「千葉県民です。一昨年の台風被害から今も引き続き被災家屋への支援活動を続けてらっしゃることに感謝しています」と、とても励みになるお言葉をお寄せくださった方もいらっしゃいました。

 

2019年に発生した台風15号19号。猛烈な風と豪雨にさらされ、広範囲で甚大な被害がもたらされ、PBVでは、特に被害のひどかった 千葉県南部 と 福島県いわき市 への支援を行いました。いわき市では、去年頃から地元の方々によってコミュニティが徐々に再開し、現在でも支援を引き続き行っています。

一方で、千葉県では、日々、千葉県在住の現地スタッフ達が、被災者の方々のニーズに応え続けています。今回は、その千葉支援チームのスタッフによる、現状抱えている課題や、新型コロナウイルス感染症の影響皆さまに寄せる想いがつまった、現場レポートをお送りします。(下記内容は、現在実施しているPBVクラウドファンディングの「新着情報」の記事と同様です。)

 

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千葉支援の現場より:発災から1年半。地域課題と新型コロナの壁

2019年台風15号・19号被害 千葉支援チーム 川村勇太

千葉県でブルーシート貼りなど、屋根作業を続ける川村。

 

私は、千葉県館山市に住んでいます。2019年9月の台風15号とその翌月の19号で被災しました。台風によって屋根が破損すると、雨漏りで室内が浸水していきます。放置するとカビが繁殖し、家もますます傷んでいきます。台風に襲われてから1年半近くが経つ今も、PBVの支援スタッフとしてほぼ毎日屋根の上に登り、発災後十分な修繕作業がなされてこなかった家屋の保全活動を続けています。

足場の不安定な中、チーム一丸となって作業を進める。

 

風害を経験して一番悔やまれるのは「きたる災害に対して準備をしていなかったこと」。これだけ災害の多い国で生活する上で、地域の備える力を高めることが、発災したあの日からの課題です。自治体や地域組織は日頃から地域の防災・減災に取り組んでいますが、それだけではどうしても担い手や技術・専門的な知識に限界が出てきます。

2020年、新型コロナが広がりはじめたあの頃、不幸中の幸いだったのは発災後とにかく人手が必要とされた緊急期からは少し時間が経っており、人海戦術で進めなければならない屋根作業はおおよそひと段落していたことです。

その後、現場を見てまわると、被災によって高齢化や過疎化、貧困問題、孤立問題といった地域課題が、いっきに表面化しました。そして今、コロナ禍で更に根深くなったと感じています。近頃よく依頼を受ける被災家屋の持ち主は、手をつけたくても経済的に困難であったり、身内に作業を頼ることができなかったりする人たちが少なくありません。被災してから生活を再建するのには、思った以上に時間がかかります。

千葉チームは、日々の被災家屋の屋根作業とともに、
地域の復旧・復興作業を共に行う「担い手育成」に力を入れ始めている。
「本当は千葉県外からも参加者を募りたいが」と、コロナ禍で葛藤しながら。 

 

また、次に来てしまう災害を思うと、「新型コロナの影響で県をまたいで応援を呼べないから、地域内で自己完結しなければ」と焦りや負担感もつのります。コロナ禍で生活が一変してしまったいま、被災経験があるからこそ、今一度問いかける必要があると感じています。「あなたの地域は大丈夫ですか?」と。

日頃からの備えはもちろんですが、新型コロナ以降の新しい社会の中でも、被災していない地域から被災地へ支援を届けていく必要があります。そのためには、もっともっと災害が日本社会の課題であるということと、共に助け合う必要性と柔軟性が認識されなければいけないと感じています。

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 10周年目。気持ち新たに、災害につよい社会づくりに貢献してまります。
引き続き、どうぞPBVへのご支援・ご協力をよろしくお願いいたします!