災害が発生すると、どこの被災地でも「食」の課題が出てきます。例えば、高血圧の方が毎日避難所で提供してもらっているお弁当やおにぎり、パンを食べ続けたら塩分過多で体調を崩してしまったり、アレルギー持ちの方が避難所の炊き出しの成分表が詳しく記載されてないために食べることができなかったり、宗教上の理由から特定のお肉を食べられなかったり…。自分の身近に普段から食に気を付けている人がいないと、なかなか想像がしづらいかもしれませんが、これらの課題は災害時によく発生します。
そんな、災害時に必ず発生する課題を平時のうちからみんなで共有しておけば、非常時に役に立つと考えて「みんなの炊き出し研究所」という、食について考えるチームを作りました。「みんなの炊き出し研究所」には、生活協同組合のパルシステム連合会や真如苑に参画、ご協力いただいています。普段の取り組みには管理栄養士やボランティア、地域住民などと、メニュー開発や調理方法、運搬や災害備蓄食の活用を含めた緊急時の食材確保などをテーマに勉強会や訓練を行い、緊急支援を実施できる体制を構築します。緊急時には、被災者一人ひとりに配慮した「安心」で「暖かい」食事を提供することを目指します。
PBVでは、親しみをこめて「みんたき」と呼び、これまでの被災地支援の経験をもとに、災害時に発生する「食」にまつわる課題をツイッターで発信しています。実際起こった課題とエピソード、アクションを交えて紹介し、それを改善するために実際に行ったことを発信しています。ハッシュタグ「#みんたき」で毎週月曜日と木曜日に情報を発信していますので、ぜひチェックしていただき、災害時に役立てていただきたいと思っています。
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