「2018年度・日本郵便・年賀寄附金」より助成していただきました!
5月31日、日本郵便が実施する年賀寄附金助成、機器購入部門にて助成をいただき、風水害対応のための送風機5台とダクト6本を整備させていただきました。
配分を受け、送風機 5台、ダクト 6本を整備しました 送風機とダクトを設置。試運転にて動作確認を実施しました
2018年度・日本郵便・年賀寄附金助成にて整備した、風水害対策のための機器 名称を掲載させていただきました
関東でも例年よりも早い梅雨明けと報じられましたが、毎年6月から台風シーズンが終わる10月頃までの間に、全国各地の複数地域で水害が発生します。また、気候変動の影響もあり、台風の進路が日本列島を縦断することが増え、集中豪雨などの水害リストが全国的に高まっています。
残念ながらPBVも毎年夏になると水害に遭った被災地域に支援に駆けつけています。
(過去の支援活動は コチラ )
水害により床上・床下浸水した多くの被災家屋では、被災者の自宅での生活再建のため清掃・土砂出し作業が必要とされます。行政による公助は、私有地や被災屋内の具体的な作業にまで立ち入ることが難しいため、近年では、災害ボランティアによる清掃・泥出し活動の期待も高まっています。
専門性を求められるとしていた床下の清掃・泥出し作業も、被害家屋数が多い場合は、災害支援を専門としたNPOや団体支援が入ることにより、安全管理や危機管理を行った上で、ボランティアが担うことも増えてきています。
被災地にて、床下の状況確認 住民さんへ床下の状況説明
被災した住民さんがこれらの作業を担おうとすると、お一人ではもちろん、ご家族や親族が手伝ってくれたとしても、床下まではなかなか手を出すことができません。作業を業者に依頼しようと思っても、被災家屋1件あたり30万~60万円程度の費用が必要となってしまいます。さらには、災害時の土木系業者は本業を優先せざる得ないため、依頼を受けたとしても災害の規模によっては、着手までに数ヶ月を要することもあります。
しかし、この時にきちんと床下の土砂出し、洗浄、乾燥、消毒などの作業工程を経ておかないと、その後のカビや臭いの発生、肺炎や気管支炎を起こす原因にもなってしまいます。
水を含んだ断熱材 カビが繁殖。柱なども水を吸い腐敗していってしまう
これらを少しでもボランティアが手伝うことで、素早く作業が完了し、被災住民の金銭的、心身的負担や先々の暮らしに対する不安を少しでも軽減してもらえたらと願っています。またその後の病気や二次被害の予防にも繋がっていきます。
床下にたまった土砂 災害ボランティアによる床下の土砂出し
水を含んだ床下の乾燥には時間がかかるため、今回の助成で整備させていただいた資機材は、PBVだけでなく被災住民やNPO・支援団体にも貸し出し幅広く活用できるようにしていきたいと思います。
そして、清掃のお手伝いや資機材の活用によって、目の前の課題をひとつずつ解決するとともに、住民さんの声に出しにくい困りごとなどもしっかりとひろい、一日も早い生活再建につなげていきたいと思います。