PBVスタッフの日々精進

 

災害支援の現場では、さまざまなスキルが求められます。
支援活動を実施する際の人道的な配慮や安全・衛生管理、ボランティアのコーディネートなど、日々学ぶことはたくさんあります。他団体と協働して活動を展開するためにも、PBVスタッフも研修などに積極的に参加して、技術向上に努めています。

 

2月には、山梨県大月市にて開催された、「災害エキスパート講習会(DRT2018 山梨実行委員会)」にPBVスタッフ3名が参加してきました。

午前中は座学をメインに、技術系ボランティアについて学びました。具体的には実際の災害現場でどのような技術系の支援が必要になるのか、応急危険度判定された家屋への対応方法などのお話がありました。

 

 

 

 

被災地での住民の困りごと・ニーズに対して、各市区町村で設置する災害ボランティアセンターでは対応できないニーズも多くあるのが現状です。今回教えて頂いた、家屋の応急危険度判定で赤紙や黄紙を貼られてしまった家屋のニーズには、2次災害を懸念し対応できないと判断する災害ボランティアセンターが大半を占めます。

そこで活躍するのが建築などの専門的な技術を持つプロボノの方々の知識と経験になります。

彼らは、専門的な知識と経験を活かし、倒壊家屋の危険箇所を補強し安全を確保したり、チェーンソーや重機を使用し倒木や車両などの撤去なども行ないます。応急危険度判定で危険箇所と判断された要因を取り除くことによって、災害ボランティアセンターのボランティアも安全に活動を行なえるようになるのです。

 

 

安全衛生のパートでは、災害支援活動を行う上での危険についても学び、PBVスタッフとして、どのようにボランティアの安全を確保していくかをより深く考えることができました。便利で作業効率がとても高いチェーンソーや重機ですが一歩間違えると大怪我に繋がります。そのため、危険性をきちんと把握し一緒に活動するボランティアの安全確保を行なう為には、PBVスタッフも機材等の取扱いについてきちんと学んでいく必要があると感じました。

 

 

プロボノの方々が災害支援で実際に使用している電動工具などの資機材をご紹介いただき、具体的な使用方法や、災害支援に向いている種類、部品などを教えていただきました。小型の電動チェーンソーや電動のこぎりなどは、PBVが活動している中で流木の切断や、床下の点検口を作るための床板切断にも使用できそうだと感じました。

 

 

また、実際にチェンソーを分解して、どのような作りになっているのか、どういう危険があり、どんなメンテナンスの必要があるのかを見て・触って学びました。屋外では、チェンソーを使って木を切る体験もさせていただき、切り方のコツや、チェンソーの特徴についても、身をもって体験することができました。

 

こういった研修を通して自身の知識を深めたり、スキルを高めたりすることで、実際に現場で役立つのはもちろん、コーディネーターとして現場の安全をしっかりと守り、正しく的確な判断をできるよう、今後も努力していこうと思います。

 

 

DRT2018 山梨実行委員会のみなさま、参加者のみなさま、大変お世話になりました。ありがとうございました!