【レポート】 震災から6年、東北3県とユースの活動

5月17日、PBVも共同事務局を務める防災・減災日本CSOネットワーク(JCC-DRR)のユースチーム(JCC-DRR Youth)が、初めての活動報告会『防災・減災スタディーツアー報告会-東北の今を、東北の若者の声を、あなたに届けたい。-』を開催しました。

 

JCC-DRRは、東日本大震災をはじめ、日本の市民が災害から学んだ防災・減災への教訓を世界各国に伝えるためのネットワークで、「ジェンダー」「マルチセクター」「福島ブックレット」「復興」など8つの小委員会がそれぞれのプロジェクトを行っています。JCC-DRR Youthもそのテーマのひとつで、「若者による若者のエンパワメント」を目的に、大学生や20代前半のユース世代がメンバーで活動しています。

今回の報告会では、JCC-DRR Youthが、震災6年目の2017年3月12日~15日、岩手、宮城、福島を巡ったスタディツアーの様子を紹介し、「ユースのチカラ」について考えるワークショップを行いました。

 

「東北の若者の声を世界へ届けたい!―出会い、知り、伝える―」と題した3月のスタディツアーの目的はこちら。
・東北で頑張るユースの声を発信し、防災・減災を考えるきっかけを作る
・東北で頑張ると知り合い、ユースネットワークを広げる
・メンバーの知識と経験の底上げ

 

仙台で開催されていた「仙台防災未来フォーラム2017」に参加した後、岩手では宮古と大槌、宮城では気仙沼と石巻、福島では浪江、南相馬、二本松をまわりました。3県を巡ったことで、一つの地域と関わるだけでは見えてこなかった被災や復興の状況の違いについて知ることになりました。また、被災者と支援者という立場や3県の違いを越えた多様なユースが出会うことで、新しい「つながり」がたくさん生まれました。またその「つながり」や知識・経験が、メンバー個人の自信やこれからのやる気にもいい刺激になったと思います。

  

  

 

報告会では、防災・減災に興味のあるユースやスタディツアーを実施するにあたってご支援いただいた方など、30名近くの方に集まっていただきました。現地で聞いた東北ユースの声や、Youthメンバーが実際に見聞きした感想などを紹介しましたが、同世代の参加者も多く、臨場感を持って東北の現状を知っていただけたと感じています。

報告会に向け、打ち合わせをするJCC-DRR Youthのメンバー。それぞれ出身や在住、所属もバラバラなので、場所や日時、Skypeを使ったりなど打ち合わせにも色々と工夫しながら準備を進めました。

 

後半の「ユースのチカラ」を考えるワークショップでは、ユース世代には「自分ができること」「JCC-DRR Youthと共に取り組みたいこと」などを考えてもらいました。大人世代の参加者には、「ユースに期待すること」「自分ができるユースへの支援」について考えていただき、葉っぱをモチーフにした付箋紙に書き出してもらいました。最後にJCC-DRR Youthのメンバーが、自らのコメントを花の付箋紙で付け加え、最後には「ひとつの大きな木」を完成させることができました。

 

このワークショップを通して少しでも、東北について、防災・減災について考える・行動するきっかけになればと思います。そして、最後になりましたが、今回のスタディツアーや報告会を作り上げるためにご支援ご協力いただいた皆様に心より感謝申し上げます。

 

スタディツアーについては、現在報告書を作成中です。
完成次第Facebookページ等でお知らせいたしますので、その際は、ぜひご一読ください!

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