9月4日(日)、防災週間の特別企画として実施した「しんじゅく防災フェスタ2016」は、約3,000名が参加する盛大な防災・減災イベントになりました。
「しんじゅく防災フェスタ」は今年が初開催。新宿区内の行政、NPO、事業者、大学、ボランティアらが協働で運営に関わり、「たのしく学ぶ」をコンセプトに、特に子ども・若者・外国人にも参加しやすいプログラムづくりを目指しました。
子ども向けのプログラムでは、おもちゃのかえっこ(物々交換)と防災体験を組み合わせた「イザ!カエルキャラバン!」が大人気。色々な防災体験やクイズに合格するとおもちゃと交換できるポイントがもらる仕組みで、新しいおもちゃ欲しさも相まって、子どもたちも積極的かつ楽しそうに参加してくれていました。
また、この「イザ!カエルキャラバン!」と連動する形で行っていたパフォーマンスステージでは、Dr.ナダレンジャーの「防災科学実験ショー」や新宿区のマスコットキャラクター「新宿シンちゃん」も登場した防災クイズなどを実施。午後には、多くの新宿区のNPO/NGOが熊本地震への支援を展開していることへの恩返しもあり、大人気キャラクターのくまモンもやってきてくれました!
外国人向けのプログラムでは、新宿消防署が普通救命講習(3時間)を一部英語で実施。きちんと認定証も発行される英語での講習はなかなか機会がないこともあり、募集して一週間も経たないうちに満員になる応募がありました。また、これから区内の日本語学校や外国人コミュニティに対して広げていきたいという「やさしい日本語」による外国人防災講座のお披露目もありました。
PBVでは、2014年から続けている「わが家の災害対応ワークショップ」を初めて英語で実施。テキストとなるワークブックやパワーポイントの翻訳も完成し、約20名が参加して充実した学びの場を提供することができました。
※英語版「わが家の災害対応ワークショップ」は、今後定期的に開催したり、依頼ベースで出張できるように準備を進めています。
若者向けに準備したメニューは、実は当日のプログラムではなく、ボランティアで関わってもらえる種類と人数を増やしたこと。募集したボランティアの種類は、以下の4つ。
1.事前研修からセットで募集したフェスタ運営ボランティア
2.外国語や手話などの当日の言語サポートを行う語学ボランティア
3.午前午後の入れ替え制で、設営・運営・片付けを手伝い当日ボランティア
4.ブースなどの各出展コーナーを担当する各団体のブースボランティア
大学生世代を中心に、高校生から70代までの老若男女200人以上が参加してくれました。ボランティアに参加した理由は、「防災に興味があった」「夏休みのボランティアを探していた」「友達に誘われて」「学校の授業の一環で」など様々ですが、当日の空いた時間には積極的に各種プログラムにも参加していて、防災・減災へのヒントを持ち帰ってくれたと思います。
ボランティアの皆さん、本当にありがとうございました!お疲れ様でした!
その他、岩手・釜石のゲストや学校・地域・NPOの実践者と防災教育について考える講演・シンポジウムや特別展示、防災特別車両の体験、NPOや企業のブースコーナーなど、盛りだくさんのプログラムでした。
「しんじゅく防災フェスタ」は、毎年新しいチャレンジも増やしながら3年間は継続したいと思っています。また、このブログでも来年度のお知らせができる日を楽しみにしています。