【石巻】大満喫、牡蠣づくしツアーレポート vol.1

 

今月から地域創生を目指す新プロジェクト、牡蠣のオーナー制度「カキの環」が始まりました。クラウドファンディングで応援してくださった皆さん、ありがとうございました。

 

収穫したばかりの牡蠣の魅力を満喫する「牡蠣づくしツアー」が3月6日に石巻で実施され、早速、牡蠣オーナーとなった方を含む9名が関東や東海から参加しました。

 

豊かな三陸の漁場がある石巻の魚介類水揚げ量は、震災前の8割以上回復しているものの、産業の衰退、担い手の不足など震災以前からの地域課題はより深刻化しています。震災から5年を迎えるにあたり、この新たなプロジェクトでは「支援する側とされる側」ではなく、「生産者と消費者が一緒につくる」という関係を目指します。このツアーもその場作りの一つです。

 

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今後も牡蠣を通して、石巻や漁村の魅力を体験できるようなツアーを企画していく予定です。
今回の「牡蠣づくしツアー」に参加したPBVスタッフの田山圭子がツアーの様子をレポートします。

 


 

 

「牡蠣づくしツアー」を一緒に準備してくれたのは、石巻地区支所青年部の若手漁師さんたち。ツアーでは、牡蠣を口にする消費者が実際に漁村に訪れ、牡蠣を育てている漁師さんと出会い、漁村の空気を感じ、養殖の様子を実感できます。

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牡蠣をただ購入するだけではなく、ツアーを通じて漁師さんとつながることで、牡蠣の成長を共に楽しみ、一緒に育てていく関係をつくるきっかけとなるよう企画されました。

 

私自身も、女川町・石巻の地域振興に関わる事業を担当していますが、なかなか漁村に行く機会を持てていませんでした。今回のツアーで漁村を訪れて初めて出会った漁師さんもいて、想像以上に楽しい時間を過ごしました。やっぱり、その浜に実際に行ってみると想い入れも強くなりますね。

 

朝早くからツアーに参加するために9名の方が石巻駅に集合しました。
名古屋から牡蠣を思う存分楽しみたいという方や、石巻在住で釣りが趣味のご夫妻、以前に参加した漁村ツアーをきっかけに再度石巻を訪れた方など、参加者層もさまざまです。石巻では、牡鹿半島を中心に多くの漁村が点在し、その漁村のことを親しみを込めて「浜(はま)」と呼んでいます。それでは、浜(はま)に向けて出発です!

 

石巻駅のある中心市街地から、目的地の漁村・佐須浜までは車で1時間弱。車内では、今回のプロジェクトを担当しているスタッフから、東日本大震災の被害や現在の復興状況などの解説を挟みながら、一日の行程の説明もなされました。

 

浜に到着すると、早速ジャンボサイズのおにぎりと牡蠣入り味噌汁が朝食として振舞われました。今回は、「牡蠣づくし」という事で、私の密かな目標として牡蠣を50個食べる意気込みで参加しました。さて、いくつの牡蠣を食べられるのかワクワクです。

 

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朝食の後には、元塾講師の漁師さんによる夏季講習ならぬ「牡蠣講習!」牡蠣の養殖方法や漁師の生活、新しいチャレンジなどについて教えて頂きました。牡蠣の養殖は、広島や岡山、宮城、兵庫、岩手など日本各地で行われていますが、その種牡蠣のほとんどは宮城県から出荷されています。種牡蠣が同じでも、成育する環境によって大きさや味が変わってきます。牡蠣を育てるのに適した条件や生食用と加工用との違いなど、現場の漁師ならではの知識を教わるとともに、消費者とのかかわりで価値を作り出す新しい取り組みに思いを馳せる時間となりました。

 

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その後、漁船に乗り込み牡蠣の養殖現場を見学しました。牡蠣の養殖棚からロープを巻き上げて水揚げされる牡蠣を目の前で見ることができました。牡蠣はホタテの貝殻に穴を開けてロープで連ねた「からこざし」に種付けされます。2年から3年かけて成長し、冬の時期に収穫されます。海からロープを巻き上げる時にこぼれ落ちてしまう牡蠣を網で受け取るのも漁師の知恵の一つです。

 

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漁師さんたちは、じょう舌ではありませんが、一生懸命作業の手順や意図を説明してくれました。水揚げした牡蠣とともに荻浜へ。牡蠣はすぐに陸にある作業場に持っていかれます。船から下りた後、事前に準備してくれていた蒸し牡蠣をワイワイと頂きました。浜で食べる蒸したての牡蠣が、また格別です。この時点で、牡蠣20個の消費を達成しました。

 

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続きはこちら、

後編:【石巻】大満喫、牡蠣づくしツアーレポート vol.2