在日ナイジェリア人が、女川町の被災者を応援!!

西アフリカにある大国ナイジェリア。人口は1.5億以上、実は日本よりもたくさんの人が暮らしています。そして、日本にも約15,000人のナイジェリア人が暮らしていると言われています。これまでインターナショナル・ボランティアなどで何度か紹介してきましたが、日本に暮らす外国人は、国籍や人種を越えて、それぞれの形で東北への支援を行ってくれています。今回は、ピースボートが行う宮城県女川町の仮設住宅に移る被災者を応援するための、在日ナイジェリア人の方々のお話です。

オケケ・ケヴィン・クリスティアン(Okeke Kevin Cristian)氏は、東京を中心に活動する在日ナイジェリア人グループの代表です。3月11日の震災を受け、自分たちでも、住む家を無くした被災者の方々を支援をしたいと話し合いました。ですが、メンバーの中には、言語や情報、社会からの偏見などに直面し、自分の生活自体も厳しい人もたくさんいます。それでも、各地に散らばっているナイジェリア人同士で協力し、ゆっくりと時間をかけて話し合い、一人ひとりが少しずつ募金を出し合い、200万円以上を集めました。オケケ氏は、「ナイジェリアは300もの言語がある他民族の国。日本でも、出身ごとに色々なグループがありますが、今回大好きな日本のために、そして東北の被災者のために、ということで、ひとつにまとまることができた」と言います。その後、彼らは集まった募金が東北の被災者の方々、特に津波で家を流された方々への支援になればと考え、ピースボートの英語のWEBサイトを見て相談に来てくれました。

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震災から4ヶ月半経った女川町の様子 (8月2日撮影)

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ピースボートが仮設住宅に移る方々向けに、女川町での活動を行っていることは、以前こちらのブログでも紹介させていただいた通り。津波によって建物はなぎ倒され、家は流され、町の景色は一変してしまいました。津波から逃げ延びて避難所に暮らす方々もまだたくさんいらっしゃいますが、当然生活に必要な日用品などもすべて流されてしまっています。女川町では約30ヶ所に1,300戸ほどの仮設住宅を建設しようと地元行政による急ピッチでの作業が続いています。現在、25ヶ所900戸ほどの建設が進み、9月にはすべて完成する見込みです。しかしながら、避難所から仮設住宅へ移ると、家賃はかからないものの光熱費や食費など、生活費が必要になります。職を失っている人も多く、仮設住宅への当選がイコールで、安定した生活につながるわけではなく、引き続き支援が必要なこともたくさんあります。ピースボートでは、入居した際に少しでも快適な生活を始めていただけるよう、布団や台所・洗面用品、掃除道具など、直接ボランティアの手で生活必需品の運び入れを行っています。

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photo: Kenji Chiga

7月24日、国内10の在日ナイジェリア人グループの代表者たちが、東京のピースボート災害ボランティアセンターに集まりました。日本に暮らしながらも、 彼らが得られる英語の情報などは限られています。スタッフの合田茂広から、被害状況や被災者のいまの生活ぶりについて、ひとつずつ説明がされていきます。 石巻や女川で活動する山本隆とも電話をつなぎ、仮設住宅支援を含む被災者支援活動の具体的な紹介もされます。彼らからも次々と具体的な質問が飛び交い、関心の高さとともに、十分な情報へアクセスできない現状を知ることにもなりました。

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オケケ氏は、その後、在日ナイジェリア人グループを代表して、こんなメッセージを寄せてくれました。

私たち在日ナイジェリア人グループは、3月11日に起きた地震と津波の被害を合われたすべての皆様に、心から同情の気持ちを申し上げます。

日常の暮らしを取り戻すまでには、幾多の困難を前にするでしょう。
でも、どうか強く生き延び、希望を持ち続けることをあきらめないでください。
私たちは、素晴らしい日本の、そして皆様の勇気と決断、回復に向かう力を信じています。

試練や苦難の中でも、皆様は決して一人ではありません。
私たちナイジェリア人も、世界の人々も、困難に押しつぶされそうな状態からも希望を持ち立ち上がろうとする努力をいつも応援しています。
私たちの心はいつも皆様とともにあります。
そして私たちは、日本の、そして東北の皆様が苦しんでいる時に助け合えるよき友人であり続けたいと思っています。

ピースボートは、ナイジェリア人グループによる温かい支援に心から御礼申し上げます。いただいた募金は、9月中旬まで続く女川町の仮設住宅への生活必需品運び入れに伴う費用に使わせていただきます。震災から立ち上がろうとする日本にとって、彼らからの支援が必ずや具体的な力になり、社会に前向きな変化をもたらしてくれるきっかけになると思います。ご協力、ありがとうございました。そして、これからもよき隣人として、よろしくお願いします。
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※ おまけ
会の終りには、女川から届いたばかりの美味しいかまぼこを食べながらの国際交流!!

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