【防災・減災】 災害ボランティア入門の受講者が、3,000人を越えました!

2012年9月から、全国各地で行ってきた防災・減災教育プログラム「災害ボランティア入門」の受講者が3,000人を越えました。これまでの開催都市は、全国18都道府県40地域に上ります。

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PBVの「災害ボランティア・トレーニング」は、目的やレベルに合わせて4つのステップで実施しています。最初に研修を始めたのは、実は「リーダートレーニング」。2011年11月に、災害ボランティアの現場体験を含めた石巻市で実施するプログラムでした。

※6月東京、7月大阪、9月愛知、10月福岡のリーダートレーニング応募は コチラ

 

毎日大勢のボランティアが駆けつけてきた東日本大震災後の被災地では、その多様なヒトの力を活かすことのできる現場のボランティアリーダーの存在が大切でした。このことは、その後にPBVで支援を行った水害や土砂災害の被災地でも共通していました。

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ただ、もう一方気付いたのが、急速に少子高齢化が進む日本では、災害ボランティアの分母自体が減っているという現実。特に地方都市では、地域で助け合う「共助」の文化はあっても、家財道具の運び出しや清掃活動などの体力を必要とする作業のマンパワー不足が深刻でした。「共助」のあり方も、社会の変化に合わせていく必要性を感じる場面でした。

災害ボランティア入門」は、被災地に行ったことがない人、ボランティア経験のない人でも学べる内容でもあります。災害についての基礎知識、基本的な災害ボランティアの活動を知ることで、実際に災害が起こった際に一歩を踏み出そうと思ってくれる人が増えてほしいと、全国各地を飛び回りながら開催してきました。

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体験版ケーススタディでは、災害ボランティアに参加した際のあるトラブルに対してどう対処するか、グループで解決方法を話し合います。

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被災した際に役立つ防災グッズや、災害ボランティアの活動に使う装備品などの展示や解説も行います。

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災害ボランティア入門受講者の中からも、PBVが行う水害や雪害の支援活動にたくさんのボランティアが参加してくれています。

 

受講者3,000人を達成したのは、先週末に行った愛知・名古屋会場でのこと。この日は、親子連れを含め20名にご参加いただきました。これまでの実施回数は182回を数えます。

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災害ボランティア経験を持つ受講者は「体験だけでなく、きちんとそれを裏付ける知識や情報がほしかったから」、岐阜からの受講者は「うちの地域では毎年のように水害で避難勧告が出ていて、次にどうすればいいのか勉強したかった」、別の女性の受講者は「被災地の現場だけでなくお手伝いできることも知りたかった」など、その受講理由も様々でした。

修了後のアンケートからも、「初めて会うみんなと一緒に楽しく学べた」「被災地で実際にあった具体的で細かい話も聞けてよかった」「まずは地元の家族や友人に伝えたいです」など、3時間半という講習の中からたくさんの気付きを持ちかえってくれたようです。

 

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アウトドアメーカーの株式会社モンベルからは、2年半に渡って講習会場として店舗のサロンスペースをお借りするなどのご協力もいただいています。

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ピースボートセンターいしのまきでの開催の様子。開催場所は、北海道から沖縄まで全国各地で行ってきました。

P3_地域に根ざした減災防災の取り組み

企業や団体からの個別出張開催の依頼をいただくことも。特に災害ボランティアセンターの開設・運営に当たることの多い全国の社会福祉協議会からご相談いただくことが多くあります。

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在住の外国人や日英バイリンガルを対象とした英語版のトレーニングも実施しました。

 

「災害ボランティア入門」は、6月に全国5地域で開催。遠方では福岡での開催、また富山での初開催なども予定しています。そのほか、引き続き個別の出張依頼も受け付けています。
●6月、7月の開催予定は コチラ
●出張開催に関する詳細は コチラ

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※「災害ボランティア・トレーニング」は、CWS Japan、ACT Alliance、UMCOR、Give2Asiaによる助成を受けて実施しているほか、モンベル、家政学会、WMA Japan、減災と男女共同参画研修推進センター、日本ボランティアコーディネート協会による会場提供やプログラム協力をいただいて実施しています。