2月14、15日に各地で発生した大雪による被害に対し、PBVでは静岡県小山町、山梨県北杜市で雪かきボランティアを行いました。これまで何度か実施してきた新潟といった毎日降り続く地域ではないため、先遣スタッフが出発した19日から25日までの短期間での活動でした。ご協力いただいたボランティアの皆さんへのお礼とともに、活動レポートをお届けします。
19日に出発した先遣スタッフは、山梨県内、東京西部などの現地調査を行いつつ、これまで培ってきた人脈・ネットワークとも連絡を取り合いながら情報収集を行いました。今回の雪かきボランティア実施が決まった静岡県小山町とのつながりも、静岡県で毎年行われている図上訓練に参加したことがきっかけでした。
小山町では大雪発生から18日の正午前までは一時孤立状態に。その後、自衛隊へ救助要請を出し状況が改善、翌日には小山町雪害被害世帯支援センター開設を立ち上げ、主に要援護者世帯に対してボランティアによる雪かき支援をすることを決めました。センターのスタッフは、地域の民生委員の方々と協力し支援対象世帯の把握に努めていましたが、マスコミ報道などでもあまり取り上げられることが少なく、実際の雪かき作業にあたるボランティアの人数が集まりづらい状況がありました。
PBVでは、東京本部からの移動距離を考え、また活動期間中のボランティア人数をきちんと確保するために、コーディネーターとリーダーを除くボランティアは日帰りで参加できたり、東京からの往復車両を準備するなどの工夫を行いました。参加へのハードルを低く設定できたことで、短い活動期間にも関わらず、28名(日別のべ総活動人数40名)が参加してもらうことができました。
ボランティアが行ったのは、主に高齢者や障害者が暮らす世帯での、敷地内の通路の確保や拡張、室外機やボイラーなど生活に必要な物を掘り出したりといった雪かき作業。
主要道路は、重機による除雪が進んでいましたが、雪量が多かったため、その分、民家や私有地からかき出した雪置き場が少なくなっています。雪を積む場所を間違えると、別の住民の方の迷惑になったり、また別の場所に移すといった二度手間になったりもするので、依頼主や町内会長さんなど、複数の方々と確認しながら作業を進めます。
そして、気温が上がると、活動場所近くの屋根から落雪があったりと、ボランティアの怪我にも気をつけながら作業することも大切です。
こちらは、作業前と作業後のビフォーアフターの写真です。
きちんと人数が集まってくれ、また効率的に作業を進めることができたので、早く小山町での活動は予定より1日早く終了。そこで、残った1日でできることを再度調査し、山梨県北杜市への応援を決めました。小山町に行く予定だったボランティア応募者にも、急な変更を快く理解していただきました。緊急支援では、前日当日のイレギュラーや変更は頻繁に発生すること。一人ひとりが、そのことを理解してくれたことで、想定以上の活動につなげることができました。
今回も、たくさんのボランティア、受け入れてくださった現地社会福祉協議会の皆さん、そして住民の方々に本当にお世話になりました。ありがとうございました!
※このプロジェクトは個人の皆様や、東京海上日動火災保険株式会社「Shere Happiness倶楽部」のご寄付を受けて実施しています。