宮城県石巻市での災害支援活動が本格的に始まってから、すでに1週間がたちました。3月23日に東京を出発したボランティアチームの第一陣50名も、元気に活躍しています。
地元の社会福祉協議会と連携して活動を進めているピースボートの活動拠点となっているのは、石巻専修大学。そこをベースにして、湊小学校、鹿妻小学校、ピカピカホーム、グループホームひかりなどに支援活動を広げています。それぞれの場所では、主に炊き出しや食事のデリバリー、泥の撤去、そしてバザーなどを実施しています。
3月30日には、ピースボートの先遣隊が入った当初から関わっている湊小学校の図工室で、児童36名の卒業式が行われる予定です。この小学校での卒業式の 様子は、近々報告したいと思います。1日も早く子供達が学校に通えるよう、石巻の人たちが安らかな夜を過ごせるよう少しでも協力できたらと思います。
暖かい食事は今何より求められているものです。炊き出しの時間になると、長い行列ができます。ピースボートは毎日2,000人分の炊き出しを行っていますが、まだまだ足りないので、今後5,000人分にまで増やしていきたいと思っています。
離れた場所で暮らしていたり、歩けない方に向けて、食事の配送も行っています。
津波の被害で深刻な問題になっていることの一つは、こうした泥が至るところに流れ込んでいることです。いろいろなものを含んだ泥は非常に重く、撤去するの も一苦労。重機が入れない場所がほとんどなので、とにかく人手をかけて取り除くしかありません。こうした泥を出してきれいにすれば、最低限生活ができる、 という場所はまだまだたくさんあります。
ボランティアは5人一組のチームで動いています。一人ではできないこともたくさんありますが、仲間同士で支えあっています。
また、現地に迷惑をかけないように、ボランティアは皆テント暮らし。テントと寝袋はもちろん、一週間分の水と食事も東京から持参してきました。1週間がた ち、疲労もたまってきていますが、今後やってくる第二陣に、この経験をうまく引き継げるように準備をしています。
4月1日に出発する予定の第二陣オリエンテーションは、80名が参加し、さっそくチームをつくって準備を行いました。
ピースボートではこれからもたくさんのボランティアを送っていく予定です。とにかく人手はいくらあっても足りていません。皆さんもぜひボランティアに参加してみてください。
Photo:Yoshinori Ueno, Tracey Taylor & Dee Green – 37 Frames