2022年9月23日の夜から翌日にかけて、台風15号の影響によって線状降水帯が発生。東海地方が記録的な大雨に見舞われました。静岡県では記録的短時間大雨情報が続き、複数の地域で警戒レベル5の「緊急安全確保」も発令されました。静岡県によると、この大雨の影響で床上浸水4,091棟、床下浸水4,267棟に被害が発生しています(10月13日時点:静岡県発表)。
9月29日 現地調査
PBVスタッフ2名は感染症対策をとって現地入りしました。関係機関や各支援団体と連携しながら、静岡市葵区油山にて、住民の方より被災状況とニーズを伺いました。
9月29日~ 現地視察:静岡市葵区・清水区
葵区では、土砂被害のあった油山などへ赴き、被災者の方からお話をうかがいました。
また、断水が解消されたばかりの清水区では、災害廃棄物が山積みとなっていました。
9月30日~ 炊き出し支援
9月30日から3日間、550棟以上が浸水被害にあっている葵区などで、各約200食の炊き出しを実施しました。
10月8日~ 地域支援
静岡市社会福祉協議会西ヶ谷災害ボランティアセンターや連携団体と調整をし、10月8日(土)から葵区の被災地域に地域支援拠点「にこにこカフェ」を設置しています。住民さんに災害ボランティアセンターなどの支援情報の提供を行うことをメインに、支援物資の配布やお茶を飲みながらホッと一息つけるスペースを作っています。
また、支援物資は、静岡市社会福祉協議会や、緊急支援時の物資提供を行うSEMAと連携企業、災害NGO結等、連携団体の協力のもと集まった物資を配布しています。
最初は、不安や悲しげだった住民さんたちも、コーヒーやお茶を飲みながらみんなで会話をするうちに、次第に笑顔が見られ、明るい声があふれてきていました。住民の方々からは「たくさんの方々に支援いただいて嬉しい」「もし今度他の場所で災害が起こったら、自分も何かしたいと思う」という声がありました。
技術的な支援について
広範囲にわたり発生している被害の全貌は、なかなか見えてきません。しかし、確実に言えるのは「私たちの目の前には被災して途方に暮れている人が居る」という事です。家屋対応班は、静岡市社会福祉協議会による調整のもと、災害NGO「結」、静岡市の災害対応NPO「MFP」のアレンジにより、現地支援活動を行なっています。
静岡県での支援は、その被災件数から少なくとも3ヶ月以上の継続的な支援が予想されます。刻々と変わる被災地の状況。柔軟に対応しながら、関係各所との連携をさらに密にし、被災者への支援を継続していきます。
今後の支援活動
今後は専門スタッフを派遣し、地域や他の支援団体とともに
- 「生活物資の提供」
- 「家屋の再建」
- 「コミュニティ形成」
に力を入れていきます。
台風15号についての報道が少ないなか、現地では多くの被災者が心細い思いを抱えています。一人ひとりの行動と温もりが届くよう努めますので、ご支援のほどよろしくお願いいたします。