【2020年7月豪雨 熊本支援】 避難所生活を少しでも快適にパート4

2020年7月豪雨から3ヶ月が経過しました。台風シーズンも終わりに差し掛かり、これからは冬がやってきます。寒い時期になると注意をしなければいけないのが、新型コロナウイルス感染症やインフルエンザなど、病気の予防です。人手も不足しており、大変な冬になるかもしれませんが、住民さんと一緒に乗り切っていきたいと思います。そんな中、避難所環境のさらなる改善へ向けて、日々いろいろな取り組みを行っています。

 

新しい取り組みとして、9月半ばより、「だんだんなぁ通信」を発行しています。「だんだんなぁ」とは熊本弁で「ありがとう」や「ただいま」という意味合いで使われています。今まで伝達事項は掲示板を通じて行っていましたが、全ての住民さんに情報を伝えることはとても難しいことでした。そこで、「だんだんなぁ通信」を発行し、全ての住民さんに的確に情報を届けることにしました。こちらの通信には、班長会議で決まったことや、避難所生活を送るうえでの共有事項などを載せています。

 

 

 

ロビーの空いているスペースにテレビを設置しました。これまでテレビは体育館、食堂、各階の視聴覚室に設置していましたが、「わざわざ見に行くのが億劫」「新聞は読んでいるけど、リアルタイムでニュースを知りたい」などの意見がありました。そこで、毎日人が行き交うロビーに設置することになりました。どこかに行く途中にふらっとよれる場所なので、住民さんにも喜んでいただきました。

 

 

 

住民さんのニーズを知ったり、ルールを共有するために、「班長会議」を不定期に開催しています。班長以外にも多くの住民さんが参加してくれているので「月曜自由会」と名前を変更して、話し合いの場を設けています。今回は、前回の班長会であがった問題点の改善の案内、本部からのお知らせ、そして、避難所生活内で新たに挙がった問題点を話し合いました。また、薬剤師さんをお招きして、避難所退所後の生活(通院・服薬、精神・体調面の管理等)についてお話がありました。直接住民さんの意見を聞くことで、避難所の環境改がスムーズに進みます。この時間を大切に、今後も話し合いを重ねていきたいと思います。

 

 

 

「一息つきたいときに、コーヒーがあったらなあ」という住民さんからの声が聞こえてから数週間。なんと、味の素AGFさんより、インスタントコーヒーをご提供いただきました。バリエーションも豊富なので、みなさんにとっても喜ばれています。また、常にお水の在庫がぎりぎりだったのですが、JTさんとピースウィンズジャパンさんから500mlのお水を4800本ご提供いただきました。ありがとうございます。

 

 

 

住民さんの栄養バランと健康を考えて、毎朝の朝食にはグリーンコープ生協くまもとさんからご提供いただいたヨーグルトを配っています。ヨーグルトは腸内環境の改善、便秘の予防と解消、そして免疫力の強化など、体に様々な良い効果があるので、避難所生活での健康維持に繋がればと思っています。また、グリーンコープ生協くまもとさんからは、豆乳やインスタントスープの提供もしていただいています。これから寒い季節になるので、温かいスープはとても喜ばれています。

 

 

 

避難所生活も3か月を過ぎ、季節も夏から秋、そして冬へと移り変わっています。冬は新型コロナウイルスに関わらず、インフルエンザなど普通に生活を送っていても感染症になるリスクが高い季節です。これ以上住民さんへの負担を増やさないためにも、感染症対策や体調管理などをしっかりと行い、少しでも快適な生活を送れるように支援を続けていきます。

 

 

発災から3か月が経ちます。

現地で活動するPBVスタッフをオンラインでつなぎ、これまでの活動の中間報告会を行います。

「2020年7月豪雨 PBV中間報告会」

【日時】 2020年10月12日(月)17:00~18:30

【会場】 オンライン開催(Zoomを使用)

【内容】

2020年7月豪雨への支援とコロナ禍での取り組みについて(事務局長:上島安裕)

コロナ禍における避難所(旧多良木高校)運営について(現地責任者:辛嶋友香里)

これからの支援を考える

【定員】 100名

【会費】PBVサポート会員:500円 一般:1000円

※参加費は被災地支援活動に活用させていただきます。

お申込みはコチラから

2020年7月豪雨 PBV中間報告会

 

 

 

2020年7月豪雨災害 新型コロナウイルス×被災地 緊急支援募金

2020年7月豪雨災害 新型コロナウイルス×被災地 緊急支援募金