【広島土砂災害】 活動レポート vol.1

土砂災害の発生した広島では、安佐南区、安佐北区の両地区で災害ボランティアセンター(以下、災害VC)が設置され、連日ボランティア活動が続いています。災害支援の経験を持つNGO/NPOらによる情報交換会・連絡会も開催されるようになりました。

PBVでも、スタッフや長期で滞在できるボランティア・リーダーらを中心に、災害VCの運営サポートや避難生活者向けのキッチンカープロジェクト(仮)を始めました。

10562959_10202917972777965_3345329817669974545_n

 

現地では、各地から応援に駆けつけている消防・警察・自衛隊などの行方不明者の捜索も続いており、一般ボランティアの立入禁止区域があったり、災害派遣緊急車両のスペース確保なども必要です。また、断続的に続く雨による二次災害の危険性もあったりと、県外からの個人ボランティアが無事に作業や生活をできる条件が整っていません。それでも、被災を免れた地元市民を中心に毎日1,000人以上のボランティアが参加することで、少しずつ泥かき・清掃活動が進んでいます。

10653470_704115322996239_3038204113605128651_n

PBVのスタッフとボランティア・リーダーは、各地での経験を活かし、運営スタッフの一員として安佐南区の災害VCで活動しています。災害VCに集まるボランティアの主な活動は清掃。ただ、それをコーディネートする側の動きは、日々のニーズ調査やボランティアの受付、作業現場への送り出し、資機材の準備・片付けに至るまで、内容は多岐に渡ります。

10636221_623726381074214_3520083330534692078_n

10418903_705461809528257_932931004038689468_n

 

もちろん、まだまだ不安定な天候が続いていますし、ガラスや木材などがあちこちに散乱している中での作業。初めてボランティアに参加する人も多い中で、十分に安全面も考慮した判断が必要になります。危機管理や安全管理、応急救命を学んだ「災害ボランティア・リーダートレーニング」受講者やそのトレーナーたち自身が率先して活動しています。

 

また、避難所や在宅避難者への支援は、連携しつつも災害VCとは少し別の動きです。避難所には、当面の生活に必要な物資はありますが、健康状態が悪化した場合には医療機関につないだり、避難所後の生活の相談に乗ったりと専門的なスキルが必要になる支援もたくさんあります。その日一日で対応できるニーズとは違い、連日のコミュニケーションの中で必要なニーズを汲み取りながら対応を検討しています。

10615613_700791146661990_3327630812308382838_n

近くの商店やコンビニ、飲食店などは営業していますし、お弁当も届くので、食料自体が不足しているわけではありませんが、非日常生活が続くことで小さなストレスを溜め込んでしまいがちです。足湯であったり、会話しながら食事を囲んだりできる場があれば、少し肩の力を抜いてもらえるかもしれません。PBVでは、キッチンカーを借りてかき氷を出したりと、避難所や在宅避難者の多い地区を回るプロジェクトを始めました。

10505299_706786972729074_5580882296158007948_n

※このプロジェクトは個人の皆様や、東京海上日動火災保険株式会社「Shere Happiness倶楽部」のご寄付と共に、ジャパン・プラットフォームの助成協力を受けて実施しています。

 

まだまだ流動的な現場なので、今後もきちんとその変化に対応しながら、被災された住民の方々にとって必要な活動を継続していきたいと考えています。

☆ 緊急支援募金にご協力ください!

さらなる支援活動を実施・継続するため、ぜひ緊急支援募金にご協力ください。
※郵便振替、ゆうちょ銀行、クレジットカードからのご協力は コチラ