トレーニング2日目。いよいよ植樹祭当日です。
植樹祭の一般参加者より少し早く会場入りし、受付を済ませるとトレーニング受講者は全員違うグループに分かれ、予想通りサブリーダーになりました。
メインのリーダーの顔ぶれも、市の職員や造園業の職人さん、他団体職員等々…かなり幅広い人が参加していました。打ち合わせを持ちかけるも「そんな心配しなくても大丈夫」「じゃあ好きにやってみる?」「段取りは考えてるから」と反応も様々です。
どのようにコミュニケーションを取り活動を進めるかが、今日一日の鍵になります。
サブリーダーとなったトレーニング受講者のミッションは大きく分けると3つ。「誘導整列」「植樹の説明」「植樹実施」です。お天気にも恵まれ、この日会場に集まったのは予想を上回る約7000人!個人・グループ・企業団体等入り混じったこの人数を誘導し整列するだけでも大仕事です。
開会式は岩沼市市長の挨拶から始まり、森の長城プロジェクト副理事長の宮脇昭さんによる植樹指導にはミュージシャンの石井達也さんやPBVもお世話になっているSUGIZOさんも登場。
苗木の種類や植樹方法の説明もありいよいよ植樹の開始です。
植樹場所に向かう移動も気が抜けません。
60人を連れて、一番遠いグループは約1km先まで歩かないといけません。
植樹場所に着いてからはトレーニング受講者も自分のグループやリーダーに合わせてそれぞれの関わり方を考えていたようです。
先頭に立って積極的にリードする。
メインのリーダーと二人三脚で進める。
全体のリードはメインのリーダーが行い、個々の細かい指導役を担う。
細やかな手直しや安全管理を行う。
「リーダー」と聞くと前に立って皆を引っ張ってというイメージがありますが、それが全てではありません。むしろ、その時々の状況やそこにいる人に合わせて、手法を変えたり、抜け落ちる部分をカバーしたりという柔軟性が求めらるケースが多いように感じます。
そういう意味では今回のトレーニングは実際の支援現場に通ずる部分も多く、より実践的な内容だと感じました。そして改めて人の手の成せる事の大きさを実感しました。
終了後、サブリーダーを担ったトレーニング受講者から感想は、
「参加者、リーダー、作業進捗や安全管理等、気を回す所が多かった」
「色んなきっかけ・気持ちで参加している人がいるので出来る限り柔軟に対応出来るようになりたいと思った」
「連携や役割分担をする事の大切さを知った」
「(活動中)ふとした時に視野が狭くなりがちになってしまう事が分かった」
「リーダーをやるには事前の準備が重要」
などなど、初めての経験にそれぞれ学ぶ事があったようです。
そして、炎天下で小さな子ども達も参加する中、各所属ブロック内でけが人、病人を出さずに終えられたのは良い結果でした。
是非、今回の経験を実際の支援現場に立った際に活かして欲しいと思います。
昨年は日本全国で水害が頻発しました。今年も全国的に梅雨入りする中で既に幾つかの地域では、例年以上の雨が降ったというニュースが聞こえ始めました。
日本では、どの地域でも災害が起こる可能性があるという事を前提に、皆さんも今一度、自分自身や家族、勤め先等の災害時の対応や備えを見直して欲しいと思います。
また、PBVでは平常時の取り組みとして災害ボランティアのトレーニングプログラムを実施しています。「何かあってから」ではなく「何かある前」に知っているといい話が詰まってます。是非一度ご参加ください。