2012・センバツ高校野球、石巻工を応援してきました!

今も熱戦が繰り広げられる春の甲子園「第84回選抜高校野球大会」に、石巻工業高校(石工)が出場。22日に行われた九州王者・神村学園との試合、一塁側アルプス席は石巻からたくさんの応援が駆けつけました。ピースボート災害ボランティアセンター(以下、PBV)からも、石巻でのボランティア経験者をはじめ関西からの現地合流メンバーら約20人で、一緒になってスタンドから応援しました。

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一塁側アルプス席は、応援グッズを身に纏ったたくさんの人で埋め尽くされました。

 

石工の甲子園出場は、春夏を通じて今回が初めて。震災で校舎や施設が大きな被害を受け、練習環境も十分でない中、昨秋の県大会で見事準優勝。今年1月下旬、野球だけでなく泥かきなど地域の復旧・復興を支える石工ナインに、「21世紀枠での甲子園出場」という嬉しいニュースが飛び込んできました。

その後、同校同窓会を中心に「石巻工業高等学校甲子園出場実行委員会」が結成され、野球部の遠征費用や約500人の全校生徒・教職員による応援の準備を始めますが、すでに学校の修繕費などもかさみ資金不足が問題でした。

● 「石巻工業高等学校甲子園出場実行委員会」の詳細は コチラ

 

大会規定により街頭募金などはできなかったものの、PBVでもボランティアの有志から持ち出した224,710円(3/25時点)を同校実行委員会への協賛金として送金しました。

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同校実行委員会から、御礼のおはがきもいただきました。

 

しかしながら、同実行委員会が呼びかけた協賛金のお願いに対して「そんなにお金をかけてまで応援させる必要ない」などの抗議の電話がかかってきたり、マスコミからの取材は野球に関することよりも辛い震災の記憶を語らされるものがほとんど。2月にお会いした学校関係者の方々も、初めての出場で準備が大変な中、そういった対応にかなり疲弊されていらっしゃいました。

「そんな言葉に負けずに頑張って欲しい」その応援の気持ちを、心の中で思っているだけじゃなく、目に見える形で届けたい!と「がんばっぺ石巻工業!2012・センバツ facebook1万人応援キャンペーン」を始めました。

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宮城や石巻に縁のある多数の団体も呼びかけに加わってくださり、そして元オリンピックマラソン代表の瀬古利彦さん、元千葉ロッテマリーンズで現MLBボストン・レッドソックス監督のボビー・バレンタインさんや石巻でボランティアを行った駐日大使館からはパナマ、キューバ大使ら、世界中からの賛同・応援のメッセージも届きました。(詳細は上記facebookページをご覧ください)

石巻在住の皆さん、石巻工業のOBの皆さんらかも多数投稿していただきました。「あきらめない街・石巻!! その力に俺たちはなる!!」というスローガンを掲げて必死に戦う石工ナインの活躍をきっかけに、すぐには石巻に行けずとも、当日甲子園には応援に行けずとも、これからも長く石巻とつながり、復興をあきらめないという強い気持ちをもらったと思います。

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一塁側アルプス席に掲げられたのは、「直志追球」「あきらめない街・石巻!! その力に俺たちはなる!!」という2枚のスローガン。

 

残念ながら、試合は5-9で敗れてしまいましたが、選手たちは一時は4点差を逆転する底力を見せてくれました。選手や関係者の皆さん、そしてこのキャンペーンをきっかけに当日応援に合流してくれた皆さん、投稿もしくは「いいね!」でサポートしていただいた皆さん、石巻で、職場や自宅でテレビを見ながら一緒に応援していただいた全国の皆さんに感謝を申し上げるとともに、今回の応援の気持ちを忘れないために、最後に主将である阿部翔人選手の選手宣誓を引用させていただきます。

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東日本大震災から1年、日本は復興の真っ最中です。

被災をされた方々のなかには苦しくて心の整理がつかず、
いまも当時のことや亡くなられた方を忘れられず、
悲しみに暮れている方がたくさんいます。

人は誰でも答えのない悲しみを受け入れることは苦しくて、つらいことです。
しかし、日本がひとつになり、その苦難を乗り越えることができれば、
その先に必ず大きな幸せが待っていると信じています。

だからこそ、日本中に届けます。
感動、勇気、そして、笑顔。
見せましょう、日本の底力、絆を。

われわれ高校球児ができること、それは全力で戦い抜き、最後まであきらめないことです。
今野球ができることに感謝し、全身全霊で正々堂々プレーすることを誓います。
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次の大会に向けて、選手たちは練習を再開している頃だと思います。
この夏になるかまだ先になるかは分かりませんが、震災をたくましく乗り越えた石工ナインの勇姿をふたたび甲子園で応援できるよう、私たちも精一杯頑張っていきたいと思います。今後とも、よろしくお願いします!