ホヤ好きによるホヤ好きのための同好会「ほやほや学会」が、最近ちょっとした噂です。それもそのはず。東日本大震災から3年、ようやくあの時に沈めた種ボヤが収穫を迎えたのです。
震災前、宮城県はホヤの国内シェア約80%を誇っていました。足が速い(鮮度が落ちるのが早い)ホヤは、全国に広く流通するというよりは、三陸沿岸の地元住民や食通・日本酒好きといったコアなファンに愛されてきた食材です。
ちなみに、見た目がユニーク(グロテスク?)なだけでなく、生態も変わっていて、植物でも、魚でも、貝でもありません。無脊椎動物の一種で、漢字では「海鞘」「老海鼠」とも書きます。まあ、「ホヤ」はそのまま「ホヤ」と覚えた方が簡単ですね。
※右の突起には「+」、左には「-」が見えますか?不思議ですね。「+」が水などの入り口、「-」が出口です。
種ボヤから育てて、食べ頃までに3-4年かかります。牡蠣の殻に種付けしてから沈めて養殖しますが、その「からっこ刺し」作業をはじめ、PBVでも多くのボランティアに参加してもらいました。
●石巻市谷川浜での「ホヤを育てる」ブログ(2012年7月)は、コチラ
「Ganbatte365」に取材・編集していただいたホヤ養殖ボランティアの様子はこちら。
「ほやほや学会」の設立は、今年2月に訪れた女川町での出来事がきっかけ。あいにく大雪の降る中でしたが、セカンドリーグ埼玉や復幸まちづくり女川合同会社などにご協力いただき、生産者(再開した水産業者ら)と消費者(県外からの参加者)との交流を目的としたツアーを実施しました。耳にしたのは、「浜が元気にならないと、街が元気にならない」という言葉。震災前の販路が切れてしまったりと難しい選択を迫られていた水産業の方々にとっては、ほかの商品と差別化して事業になる「売り」が必要でした。
ツアーで知り合ったホヤ好きたちは、そこから本格的なチャレンジに乗り出します。鮮度に縛られず、全国に流通できる新ホヤ商品の開発。塩辛、蒸しホヤ、ホヤ炊き込みご飯、焼きホヤ…etc. 家のキッチンで自作メニューを考えてみたり、ホヤ料理がポピュラーと言われる韓国料理屋に聞き込みに行ったり、時にはフランス料理屋のオーナーとシェフによる試作メニューの試食に行ったり。そして、これが何とも楽しくて(笑)
今月1日の寄磯浜では、収穫したホヤを振る舞うボランティア向けの感謝祭も。
ご馳走さまでしたー!
「ほやほや学会」は、現在会員を絶賛大募集中!
申し込みは簡単、以下のfacebookページから「ほやほや学会」を「いいね!」するだけ。
ホヤにまつわるあんな話やこんな話、ホヤ料理研究情報などを発信しています。
●「ほやほや学会」facebookページは コチラ
さらに!
7月20日,21日には、「女川応援 ほやづくしツアー」を実施!
ホヤを愛する人なら誰でも参加OKで、現在こちらの参加者も絶賛大募集中です!
●「女川応援 ほやづくしツアー」のチラシダウンロード(PDF/506KB)は コチラ
ホヤの食べ頃は、5月~8月です。
さあ、召し上がれ。
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※映像のアップは、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスに同意し、「Ganbatte365」の許可をいただいた上で行っています。