雄勝町の漁具回収作業から始まった石巻市での漁業支援。このブログをご覧いただいている皆さんの中にも、ボランティアで手伝っていただいた方がたくさんいらっしゃると思います。
漁業支援は、10万食以上を提供してきた炊き出しや2,000件を越えて実施したクリーン作業(継続中)に並ぶ大きな柱として、6月以降、短期・企業ボラ ンティアを中心に活動を行ってきました。元々は打ち上げられた魚や漁具の回収だった作業は、浜の漁師さんたちの勢いに押され、牡蠣養殖に。その後、ワカメ やホタテの種付けと、最終的にはボランティアというよりほぼ漁業そのものをお手伝いさせていただく形になりました(笑)
極寒の冬を迎えることから、今月上旬でひと区切りとなりましたが、雄勝町や牡鹿半島の16の浜で活動。今年の作業日数は160日間。なんとのべ10,300名(ピースボート定期・短期7,757名(インターナショナル・ボランティア含む)/企業ボランティア2,543名)が作業に参加してくれました。
来年の養殖シーズン、またお手伝い再開の可能性もありますが、ひとまず今年の実績報告をもって、ひとまずのお礼を申し上げます。
● 2011年 PBV漁業支援の実績 [ 石巻市 ]
1.
【 活動場所 】尾浦
【 活動日数 】9日間
【 活動人数 】71名(PBV71名) ※日別のべ活動人数
【 活動内容 】作業場の瓦礫撤去 → カキ養殖準備
2.
【 活動場所 】大原浜
【 活動日数 】12日間
【 活動人数 】230名(PBV144名+企業ボラ86名)
【 活動内容 】港の瓦礫撤去 → 土砂撤去
3.
【 活動場所 】雄勝浜
【 活動日数 】25日間
【 活動人数 】659名(PBV517名+企業ボラ142名)
【 活動内容 】海岸沿いの瓦礫撤去 → 大原川のガレキ撤去 → サケ養殖施設の清掃
4.
【 活動場所 】荻浜
【 活動日数 】63日間
【 活動人数 】1,563名(PBV1,195名+企業ボラ368名)
【 活動内容 】港の瓦礫撤去 → ブイ・ロープ回収 → 神社の清掃 → ワカメ養殖準備 → ワカメ種付け → カキ養殖準備 → カキ養殖
5.
【 活動場所 】尾崎
【 活動日数 】40日間
【 活動人数 】747名(PBV660名+企業ボラ87名)
【 活動内容 】瓦礫撤去 → ヘドロ出し → 漁具回収 → カキ収穫
6.
【 活動場所 】小網倉浜
【 活動日数 】44日間
【 活動人数 】1,359名(PBV1,009名+企業ボラ350名)
【 活動内容 】港の瓦礫撤去 → ブイ・ロープ回収 → 側溝清掃 → カキ養殖準備
7.
【 活動場所 】小積浜
【 活動日数 】3日間
【 活動人数 】47名(PBV27名+企業ボラ20名)
【 活動内容 】港の瓦礫撤去
8.
【 活動場所 】小渕浜
【 活動日数 】71日間
【 活動人数 】2,738名(PBV1,836名+企業ボラ902名)
【 活動内容 】港の瓦礫撤去 → ホタテ回収 → ブイ回収 → カキ養殖準備 → カキ養殖 → 台風15号被害の土砂撤去 → ワカメ養殖準備 → ワカメ種付け
9.
【 活動場所 】鹿立浜
【 活動日数 】46日間
【 活動人数 】1,466名(PBV1,202名+企業ボラ264名)
【 活動内容 】港、カキむき場の瓦礫撤去 → 側溝清掃 → カキ養殖準備 → カキ養殖 → 台風15号被害の土砂撤去 → ワカメ養殖準備 → ワカメ種付け
10.
【 活動場所 】竹浜
【 活動日数 】1日間
【 活動人数 】24名(PBV4名+企業ボラ20名)
【 活動内容 】台風15号被害の土砂撤去
11.
【 活動場所 】田代島
【 活動日数 】4日間
【 活動人数 】61名(PBV61名)
【 活動内容 】港の瓦礫撤去及び通路確保 → 刺し網お手伝い
12.
【 活動場所 】長浜
【 活動日数 】5日間
【 活動人数 】382名(PBV244名+企業ボラ138名)
【 活動内容 】海水浴場の瓦礫撤去
13.
【 活動場所 】波板浜
【 活動日数 】3日間
【 活動人数 】58名(PBV58)
【 活動内容 】海水浴場の瓦礫撤去 → 砂浜の砂ふるい
14.
【 活動場所 】船越
【 活動日数 】14日間
【 活動人数 】155名(PBV155名)
【 活動内容 】港の瓦礫撤去 → 土俵(定置網のアンカー)作り → 漁師の婦人会「船越レディース」のお手伝い
15.
【 活動場所 】谷川
【 活動日数 】3日間
【 活動人数 】98名(PBV20名+企業ボラ78名)
【 活動内容 】神社の土砂撤去、水路の確保
16.
【 活動場所 】寄磯
【 活動日数 】18日間
【 活動人数 】642名(PBV554名+企業ボラ88名)
【 活動内容 】土俵(定置網のアンカー)作り→ホタテ養殖
ほとんどのボランティアにとって初めての経験だったと思いますが、本当にお疲れ様でした!
そして、そんな私たちに丁寧に作業を教えてくれた浜の皆さん、本当にありがとうございました。
※ 現在、長期で漁業支援を行っていたメンバーは、そこで築いてきた浜の方々と相談しながら、仮設住宅支援(畑づくり)として活動しています。
photo:Kazushi Kataoka, Yoshinori Ueno, Mitsutoshi Nakamura