利用者3,500人越え! 絆の湯・不動の湯のその後

8月22日に開始した仮設の公衆浴場「絆の湯」と「不動の湯」。
この2週間で、利用者が3,500人を越えました!

自衛隊の入浴支援が終了したことを受け、市役所とも相談の結果、石巻災害復興支援協議会で建設、お湯の入れ替えや掃除、受付などはピースボートで行っています。避難所の方々、生活インフラの回復が遅れている周辺地域の方々を中心に、毎日のように利用してくださる方もたくさんいらっしゃいます。

今回は市民会館前に設置した「不動の湯」のレポートです。

※オープン前日のレポートはコチラ

 

※立派な看板も付きました。

 

「不動の湯」の利用者は、毎日100人前後。近くの避難所からはもちろん、牧山トンネルを越えた渡波地区などからもいらっしゃいます。

この辺りは、大きな津波被害があったものの、市内中心部から郊外に位置することもあり、当初は支援の手が届きづらかったエリアでもあります。半壊した家の2階部分に暮らす方が多くいることを知り、ピースボートでも、炊き出しや物資をその地区まで持っていく「デリバリー」が命綱となった地域でした。

 

緊急支援の手が届きづらい地域は、同時に復興のスピードにも影響が出ます。重機の数やマンパワーにも限りがある中、生活インフラの回復にもまだ時間がかかります。

 

 

ガスや電気、排水の整備が復旧していなければ、当然お風呂も入れません。9月中は、そういった環境が続くだろうということで、「不動の湯」の存在が大事になってきます。

 

ボランティアが行っているのは、まず番頭さん。
毎日通ってくれる方もいるので、何気ない日常会話を楽しんだり、リラックスできる雰囲気づくりが大事。ベンチやお水を置く場所にも気を配ります。

 

そして、もちろんお掃除。
仮設なので、直接排水溝に流れてくれるわけではありません。こまめに水切りを使って、道路に溢れ出さないようにするのも根気のいる仕事。

 

そのほか、シャンプーなどの備品のチェックも欠かしません。排水溝が泡だらけになったりしないよう、合成界面活性剤の入っていないものを選んだりと、そこは被災地での入浴支援ならではの違いもあります。お湯も無駄にしないよう、洗面器やスノコの洗浄に利用してからの入れ替えを行っています。

 

これらの作業を繰り返し、毎日笑顔で出迎えることで、気持ちよく使ってもらいたい、それが入浴支援ボランティアのやりがいです。

 

石巻の皆さん、「不動の湯」そしてアイプラザの「絆の湯」でお待ちしています!

 

All photos by Kazushi Kataoka