【九州北部豪雨】 現地レポート&緊急支援ボランティア募集開始!

 

PBVが支援活動に入ってる福岡県東峰村は、土地の8割近くが山林で人口約2000人の小さな村です。7月5日に発生した記録的な豪雨によって、24時間の雨量が600mmを超えました。山間地域ということもあり、土砂災害によって道路の寸断や家屋の床上浸水や床下浸水などの甚大な被害が出ました。被災地域には、大量の流木や土砂の流入がみられ、浸水のみの場合よりも大きな被害をもたらしました。

 

 

 

東峰村社会福祉協議会は、東峰村災害ボランティアセンター(災害VC)を立ち上げ、国道が寸断されている状況から、サテライトも設置して運営を開始しています。PBVでは、特に宝珠山サテライトでの災害VCの立ち上げと運営サポートを行ってきました。

 

 

災害時の現地事情は、めまぐるしく状況が変化していきます。被災された住民の皆さんのことを最優先に、地元の住民や団体を中心として、様々な関係機関・支援団体と協力しながら、1日も早い生活再建のために活動を続けています。

 

続いた断水は1週間ほど経ってようやく復旧しました。しかし、家屋は床上や床下浸水で入り込んだ土砂による影響で大量に蚊が発生し始めていたり、カビなどによる衛生環境の悪化も心配な状態です。家の片付けも、土砂が固まり掻き出すのが大変になる前になんとか取り出したいところです。

 

東峰村社協を中心に他地域からの応援社協職員、地元の区長や民生委員などとの合同チームでニーズ調査が行われました。80代の女性から「夫が亡くなって25年間一人暮らし。土砂が入ってどうにもならないが、ここから出たくないから地道に片づけをしている」という声が聞かれ、高齢世帯や単身世帯では、大量の土砂の流入によって途方に暮れてしまう住民の姿がありました。

 

 

 

 

7月14日に設置された東峰村災害ボランティアセンターでは、ボランティアによる清掃活動も始まっています。宝珠山サテライトでは先日の3連休にはのべ1091名のボランティアが参加しました。多くの住民さんが「こんなに多くのボランティアさんが来てくれるとは思ってなかった。おかげさまで思った以上に片付け作業が早く終わることができそうです。」とおっしゃっていました。

 

 

 

 

 

またボランティアの活動現場を見た近隣の住民からも「うちにも入ってくれると助かる」との声も上がり、今後もボランティアニーズは増える見込みです。一方で「これから先、ボランティアさんがどれくらい来てくださるか心配」との声も聞きました。発災からずっとご自身で片付けをされている方も多く、心身を休めるためにも、早くそして多くのボランティアの力が必要となっていきます。

 

支援のムラなく、住民の「もうあきらめた」をできる限り少なくするために、これからもきめ細やかな支援を連携しながら続けていきます。

 

PBVでも、緊急支援ボランティアの募集を開始しています。

 

■九州北部豪雨 緊急支援ボランティア募集
活動場所 : 福岡県東峰村宝珠山
募集日程 : 7月24日(月)-8月7日(月)
募集人数 : 約15名/日

※詳しくは、「九州北部豪雨 緊急支援ボランティア募集概要」を必ずご覧ください。

 

また、支援活動を継続するための「支援金」も随時募集しています。
PBVの活動を支えて下さいますよう、ご協力お願い致します。

 

■2017九州北部豪雨災害 緊急支援募金
http://pbv.or.jp/donate/2017kyusyu

Yahoo!ネット募金
Tポイントでのご寄付も可能です。
https://donation.yahoo.co.jp/detail/4370011/