インターナショナル・ボランティアの活動報告会レポート

 先日、東京都内でインターナショナル・ボランティアとして、石巻での支援活動に参加したメンバーによる報告会が行われました。「こどもの日」のチャリティーTシャツをつくったスコット・アサヒナさんらが行ったレポートの様子を一部ご紹介。

Photo:Tracy Taylor & Dee Green / PEACE BOAT
1983年の設立以来、ピースボートが掲げるモットーは「国際交流」。言語や国境の壁を越えたネットワークをつくってきました。東日本大震災が起こった 3月11日から約1週間の間にピースボートに届いた海外からのメッセージや協力依頼は、世界60ヶ国以上、約300人。情報も混乱していて何ができるのか まったく想像もつかない最中、とにかく現場に行ってできることをやるしかない!と、勇気付けられました。

はじめて現地派遣の災害ボランティア説明会を募集した3月23日から、これまでピースボートに集まったインターナショナル・ボランティアは約180名。 これまで毎回平均20人ほどが参加してくれています。コミュニケーションの問題から、やる気も時間もあるのに、こうしたインターナショナル・ボランティア が活躍できる場は、日本の中には十分ではありません。一人でも多くの人手が必要な被災地の復興のためには、彼らの力をコーディネートしていくことが本当に 大事なのです。

 width=

 こちらは、4月24日に都内で行われたインターナショナル・ボランティアの報告会。会場には約60人のボランティア希望者や経験者が集まり、石巻での活動や今後のボランティア応募方法、そして日本に暮らす外国人として、いま自分たちにできること話し合いました。

 今回、中心的に活動を報告してくれたのは、スコット・アサヒナさん(イギリス出身)。先日、湊小学校へのチャリティーTシャツのトピックで紹介した方です。

スコットさんは、まずボランティアの1日の生活の様子を紹介。ボランティア自身の健康とコミュニケーションのため、毎朝行っているラジオ体操の映像に は、「日本人らしいね。」と、会場には笑いがこぼれます。その後、所属したインターナショナル・ボランティアのグループが実際に行った泥かきや炊き出し、 道路の瓦礫の撤去など、途方もない広さの地域が被災した様子が伝えられていきます。

スコットさん自身が印象に残っているのは、あるおばあさんが目に涙を浮かべて、静かにボランティア一人ひとりの手を握って回ってくれたこと。さらに、石 巻はこれまで外国人と接する機会が少なかった地域なので、彼らの存在はどこに行っても珍しがられます。子どもたちは笑顔で手を振ってくれたと言います。 シャベルで瓦礫を片付けていると、地域の子どもたちも近寄ってきて、一緒に片付けの輪に加わってくれたことも嬉しかったとと話しました。

 width=

※ 報告会の時点は、まだ作成中だったチャリティーTシャツ。

この写真の撮影日は、5月5日のこどもの日。再び湊小学校を

訪れたスコットさんは、絵を描いてくれた子ども達と再会。

一人ひとりにTシャツの受け渡しを行いました。

 報告会の会場では、被災地で活動すること以外にも、自分たちに何ができるかをワークショップ形式で議論しました。企業からのスポンサーを得る、スポーツ イベントや食・アート、またチャリティー英会話レッスンを通して寄付を集めよう!など、それぞれの特技やネットワークを活かしたアイデアが出ました。企業 CSRや社会貢献に詳しいコンサルタントのマーカスさんは、企業の人事部などと話し、社員からも希望者がボランティアに行く制度を提案していくべき、など の提案もありました。

 もちろん、バイリンガル・リーダーを選出して、チームを編成するなど、インターナショナル・ボランティアのコーディネートには、ひと手間がかかります。 でも、その少しの努力は大きな力になって私たちに返ってくることがたくさんあります。災害ボランティアに参加するために来日し、帰国後、自分の国で体験談 を語ったり、長期的なサポートのための資金集めに協力してくれているメンバーもいます。日本国内での震災報道が減り支援の力が弱まり始めている中、海外か らの支援が大切だということを改めて実感しています。

インターナショナル・ボランティアの皆さん、これからもよろしくお願いします。
英語での災害ボランティアセンターのホームページが新しくなりました。ぜひ、バイリンガルの皆さんは、こちらもチェックしてください。

Please check  english volunteer page!!
http://peaceboat.org/relief