「おらほの浜体験」 参加者・漁師さんのインタビュー

体験型のボランティアとして、今年から新たに取り組む「おらほの体験」。ボランティア作業だけでなく、寝食をともにしたり積極的に交流を図ることで、肌でその魅力を感じ、より深いつながりと未来へのアイデアを生み出そうというプログラムです。

今回は、第2回目に行った荻浜でのプログラムに参加した小森静さんと、受け入れてくれた漁師・伏見薫さんにインタビューしました。

 

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小森静さん(21歳、東京都在住)

 

Q:
これまでも災害ボランティアに関わっていましたか?

A:
ピースボートなどのプログラムで短期(週末)ボランティアとして清掃活動、引越しのお手伝い、漁業支援をしました。また、大学の有志で行った気仙沼での活動に関わったりしました。

 

Q:
「おらほの浜体験」に参加しようと思ったきっかけを教えてください。

A:
友人に誘われたのがきっかけですが、以前ボランティアで関わった時の印象が強く、絶対また石巻の地を踏みたいと思っていたこともあります。就活中なのですが、ちょっと離れてリフレッシュしたかった、という理由もあります(笑)

 

Q:
参加した感想は?

A:
以前の漁業支援のイメージがあったので、もっとがっつり“ボランティア”するプログラムかと思っていました。でも、分かりやすく言えば“修学旅行”のような感じでしょうか。

漁師さんから震災当時の話や浜の現状を聞き、感じ、考え、ワカメや牡蠣を一緒に調理したり、お話ししたり、とても楽しかった。もちろん、それだけではなく、このプログラムに参加していなかったら、荻浜地区にどのような人が暮らしていて、どんな課題があって、どんな良さがあるのかも知らずに過ごしていたんだろうと思います。体験して知ったからこそできること、関われることをたくさん見つけました。

とにもかくにも、まずは参加してみることをオススメします。これまで漁業や浜とはほとんど縁がありませんでしたが、びっくりするぐらいの歓迎をしてくれて、本当に参加して良かったと思います。これでお終りじゃなく、これからの関わりを大事にしていきたいです。

 

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続いて、荻浜の漁師・伏見さん。

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伏見薫さん(47歳、荻浜の漁師)

 

荻浜は牡蠣養殖発祥の地とも呼ばれていて、種牡蠣は元を辿るとここにたどり着くそうです。牡鹿半島全域でも、その養殖法が取り入れられていて、三陸の海でミネラルが豊富に行き渡った牡蠣は絶品です。

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牡鹿半島は、牡蠣養殖が盛んな地域。

 

Q:
「おらほの浜体験」の参加者との交流はどうでしたか?

A:
浜のことに興味を持ってもらえるのはいいこと。外から来る人たちの生の声が聞けてよかった。わざわざ人が訪ねてくることも少なかったからね。浜の人たちの意識も変わると思う。
あと、捕った魚を一緒に食べて、消費者の顔が見えたのも良かったかな。

 

Q:
これから、浜に訪れる人へメッセージをお願いします。

A:
浜のことを知らない人には、私たちが自然のなかで生きていることを分かってほしい。元通りの収穫に戻るにはまだまだ時間がかかるし、放射能の問題はあるけれど、出荷しているものは大丈夫なので安心して食べてほしい。
浜にも、どんどん遊びに来てほしいと思ってます。

 

※共同運営しながら守ってきた荻浜の牡蠣養殖は、震災で大きな被害を受けました。出荷のための牡蠣むき場も壊れてしまい、初めてのワカメ養殖に乗り出しました。参加者からの支援金は、そういった牡蠣むき場の建て直しなど、荻浜の養殖業再生へのサポートになります。

 

photo: Yoshinori Ueno