石巻に日本一楽しい自転車教室がやってきた!

4月30日、石巻専修大学のキャンパスは美しい桜でいっぱい。そんな中、第一駐車場から、何やら楽しそうな子どもたちのはしゃぎ声が。この日は、地元の小学生ら約40人が集まり、毎年全国30ヶ所以上で実施されている自転車教室「ウィラースクール」が行われました。

 

主催したのは、東日本大震災をきっかけに、全国のサイクリスト有志が立ち上げた「チェーンリングプロジェクト for キッズ」。元F1レーサーで、現在ロードレーサーの片山右京さんらも協力しています。

「石巻の子どもたちに、自転車を正しく使った思いっきり楽しんで欲しい」と相談があり、実は近年ツーリングを趣味にしていた山本隆と話が盛り上がり、PBVも協力させていただくことになりました。

 

石巻専修大学に揃えられたのは、本格的なロードレーサータイプからマウンテンバイク、ペダルが付いていないランニングバイクまで様々な種類の自転車。会場には、一本橋やシーソー、段差越え、スラローム等のアトラクションまで。

 

この日、先生役を務めたのは、「宇都宮ブリッツェン」「シマノレーシング」「チーム右京」「なるしまフレンド」など、どれも日本トップクラスのロードレースチームの選手たち。

 

子どもたちには、ただ自転車を楽しむだけでなく、安全に乗るための技術指導やクイズも実施されるとともに、自転車相撲や遅乗りレース(一定の区間を足をつかずに一番遅くゴールした人が勝ち)など、自転車ひとつでこんなにもたくさん遊べるんだと知ってもらうたくさんのゲームが用意されていました。

 

13時の開始から終了の16時頃まで、時間を忘れて夢中になって自転車に乗っていた子どもたち。
見ていた保護者のお一人は「広い平地に仮設住宅が立ち、子どもが思いっきり遊べる場所がめっきり少なくなってしまいました。今日は、大学という安心できる環境で、初めて自転車に乗せることができ、嬉しそうな笑顔を見て、本当に嬉しかった」と仰っていました。

 

今後も、この自転車教室やイベントを続けて行きたい、という声に一肌脱いだのは、ピースボートではお馴染み、コメディアンで『石巻通心』の編集長でもある福島カツシゲさん。舞台などで集めた支援金から、石巻に種類さまざま計14台の自転車を寄付していただきました。

 

 

集まってくださった子どもたちや保護者の皆さん、そして「チェーンリングプロジェクト for キッズ」の皆さん、本当にお疲れ様でした!

当日の報告は、コチラからもご覧いただけます。
http://cyclingschool.jp/data/chainring_presentation2012reportDS.pdf