【新潟・小千谷市】雪かきボランティアレポート Vol.3

新潟雪かきレポート、最後はボランティア・コーディネーターとして、プロジェクトの立ち上げ、ボランティアの募集、後半の現場責任者を務めた垣貫紀彦のインタビューです。

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一番右:雪かき支援のボランティア・コーディネーターを務めた垣貫紀彦

Q:
小千谷市での雪かきボランティア活動お疲れ様でした!
まずは、今回の活動での動きを教えてください。

A:
まず2月の9日に先遣スタッフの一人として小千谷に入りました。が、現場での作業内容や地元の方々への挨拶を済ませた後、すぐに東京に戻りました。1日でも早く1人でも多くのボランティアが小千谷で活動を始めるには、募集条件や要項をまとめ、現場の様子が発信できるようにすることも大事です。東京事務局のスタッフらと確認し、12日の深夜にホームページで募集を開始。翌朝、すでに5人の応募があったのには驚きましたし、嬉しかったですね。

また、平行して、直接顔の繋がっているボランティアへの呼びかけも行いました。特にリーダートレーニング受講生の反応が早かったです。他にも普段事務局ボランティアにも参加してくれている人たちも、翌日には「仕事が調整できたので行けます!」と連絡をくれた人もいました。苦しい時、「一緒にやろう!」と声をかけられる仲間がいることが一番の強みだと改めて実感しました。

 

Q:
そこから3週間弱で、毎日のべ150人ものボランティアが活動してくれました。
ボランティアの人の流れが動き出してからは、垣貫さんも現地に戻りましたね。

A:
はい。ボランティア募集の段取りが整ったので、そこからの受付は東京事務局のメンバーに引継ぎ、2月21日に再度小千谷入り。前半の現場責任者の武田くんとスイッチ、2月29日の撤収まで活動しました。

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石巻への支援では、東京からのボランティア送り出し側を担当してきた。

 

Q:
プロジェクトを終えての感想は?

A:
言い出したら、約3週間とは思えない程、本当に沢山あるんですが…

一つは、個人的にも団体としても、これまでの経験・蓄積が発揮された、ということでしょうか。支援開始を決めると、石巻から雪かきに必要な資材等を載せて、車を1台手配しました。東京からは事務用品を載せた位で、作業用のヤッケ、長靴、スコップは勿論、生活用のコンロ、鍋、やかん等の日用品、ボランティアだと分かるように青いビブスまで、必要な物がすぐに揃えられたのは、大きかったです。

僕自身は、昨年9月からの和歌山での台風水害への支援経験が本当に役立ちました。直接現地集合してからオリエンテーションを行うオペレーションなので、交通の便などを考えた上での集合時間の設定や、募集要項を発表する上でどういった情報が必要なのか、応募受付をしてから合流するまでにのインフォメーション等々、ゼロから考えていたのではもっと混乱していたと思います。

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貸していただいたヤカンも大活躍。

 

Q:
ボランティアを受け入れる側、送り出す側の意思疎通って、意外と難しいですよね。現場を見ていない送り出す側には、言葉だけでは細かい部分でイメージが追いつかないというか。

A:
今回は、自分自身が先遣チームに参加したので、現地スタッフとの情報交換も、ポイントを絞ってスピーディーにやりとりできたと思っています。

また、僕ともう一人事務局ボランティアからも先遣隊に一人参加してもらったのですが、彼が事務局に戻り、東京での街頭募金を始めました。残念ながらPBVは、まだまだサポート会員などから運営費以外、新たに行った災害で使える資金の蓄えはありません。現場で使う経費も最小限にする努力はしますが、やはりお金もかかります。彼が、主体的に周りの事務局ボランティアに呼びかけて、一緒に街頭募金を始めてくれたことが資金的な支えになりました。

それに、ボランティアといっても、事務局にもこれまで石巻や和歌山の支援を経験してきた長期で手伝ってくれている人もたくさんいます。ある程度の段取りは、彼ら自身に任せられますし、新しく来たボランティアのケアもしてくれるので、本当に助かりました。

現場だってそうです。最初は地元の人からも、冗談交じりに「雪かきやった事ないのに大丈夫か?」と言われていましたが、最終的には地元の人からも「やっぱりピースボートさん仕事(雪かき)が早いねー」なんて言ってもらう事もありました。

 

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Q:
地元の方々の反応をもう少し教えてください。

A:
小千谷市とのお付き合いは、2004年の中越地震の支援で生まれました。今回、受け入れの担当になっていただいたのは、商店街の位下(いげ)さん。2006、2007年と雪かきをやった時にもお世話になったのですが、ボランティアの宿泊場所や駐車場の準備、地元の社協や市役所などへの紹介、商店街の方々への紹介など、本当に手早く進めていただいた方です。初めて入る現場だと、この受け入れ体制を整えるだけで数日かかりますから。

さらに、位下さんのお友達の方々は、毎日差し入れを持ってきていただいたり、ストーブ、毛布、レンジにポットまで(笑)。本当に家族のように接してくれて、ただただ感謝の一言です。

 

Q:
位下さんのように、積極的にボランティアの力を活用したい、と思って動いてくれる人がいると支援のスピードも質もどんどん上がりますね。

A:
実は、位下さんから一つご相談をいただいています。小千谷でのボランティアの講演会とかをやりたい、というものです。正確には位下さんのお知り合いの方からの提案のようですが、もっと小千谷におけるボランティアの認知度を高めて、存在を広める事により、特に高齢者が多い地域で本当にいざと言う時の為に地域の『受援力』を高めたいとのことです。まだまだ計画はこれからですが、ぜひやりたいなと思っています。また、小千谷に行けるきっかけにもなりますし。

 

Q:
最後に一言。

A:
小千谷の皆さん、ボランティアの皆さん、本当にありがとうございました。
それから、これからもよろしくお願いします。それ以外にないですね。