「エル・システマ」について (後半)

ピースボートでは、2007年に彼らと出会い、船旅でベネズエラを訪れ、活動風景を視察したり、友好文化フェスティバルを開催して、彼らとの交流を続けてきました。


2008年12月に来日し、東京・高田馬場のピースボートの事務所を訪問した「エル・システマ」の選抜グループ「シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ」のメンバーと。

 

ベネズエラ全土には、メンバーに入りたいけれど、楽器がないので順番待ちという子どもたちがたくさんいます。訪れる各国に支援物資を届ける「ピースボートUPA国際協力プロジェクト」では、2008年から全国で中古楽器を募集し「エル・システマ」の子どもたちに手渡してきました。毎年続け、この4年間で、バイオリン135挺、チェロ7挺、フルート22官など、寄贈した楽器の総数は合計220以上に上ります。

 

全国の皆さんにご協力いただく楽器の中には、手紙付きのものも多くあります。2009年に愛知県の18歳の女の子からいただいたバイオリンと一緒に届いた手紙には、「私はいま楽器作りを学ぶ専門学校に通っています。このバイオリンは、私が専門学校で初めて作ったものです。いい音が出る高い楽器ではないですが、私にとっては大事なものです。ぜひベネズエラの子ども達に届けてください」とありました。

そのバイオリンも2010年6月には、「エル・システマ」の元に渡りました。このバイオリンで練習した子が、いつか世界の大舞台で演奏する日が来るのかもしれません。

 

※現在航行中の「第76回ピースボート 地球一周の船旅」でも、7月15,16日にベネズエラを訪れ、20台以上の楽器を寄贈することになっているほか、来年4月に出航する第79回クルーズでも、「エル・システマ」に届ける楽器を募集しています。ぜひご協力ください。

詳しくはコチラ「UPA国際協力プロジェクト」まで。

 

 

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photo:Mitsutoshi Nakamura

 

 

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