【9日目】コロンボで水について学ぼう!JICA研究所訪問(1)

〜スリランカ2日目 水について学ぼう〜

涙の別れから一夜明け。
快晴のスリランカ。

昨日はお兄さんお姉さんとの別れで少し心配しましたが…


子どもたちもなんとか元気そうです。
食欲が何よりの証拠。

さて、スリランカ2日目。
元気にバスに乗り込み、目的地へと向かいます。

本日は観光ツアーではなくスタディツアー。
ちょっぴり市内からはずれた場所で待っていたのは但木さん。

彼はJICAの職員として、研究所で水の分析研究を行っています。

まずはイントロダクションとして
彼の自己紹介やJICAの事業紹介、そしてスリランカの水事情や環境汚染について
話しをしてくれました。

話しを聞くとともに一生懸命資料に目をとおす子どもたち。

実はこのスリランカ。
北中央部では農業に使用される農薬によって水が汚染され、多くの人が腎臓病に冒されています。
但木氏の曰く「5人に1人」「特に家族を支えるお父さんが病気にかかると大変」
と、その深刻な事態に子どもたちも驚きを隠せません。

「じゃぁ、実際に研究所、見てみましょうか」
と但木さん。
子どもたち、連れられて研究施設内へ。
初めて見る薬品や機器に興味津々の子どもたち。

ここでは水に含まれる有害物質や菌の分析を行っています。
現地スタッフが実験をみせてくれます。

バクテリアを数日培養したプレートを手に
「この水には大腸菌がこれくらい入っているから飲めないですね」と但木さん。
「・・・」言葉を失う子どもたち。

こちらは水を濾過する砂を分別するための機器。
「結構、ずーっと暑い中、砂をシャカシャカやって分けるんだよ」と
実験の地道さを教えてくれます。

遠心分離機に似たこの機械。
水に混入された農薬の分析を行います。

見るもの全てが初めてのものだけに
子どもたちも真剣です。

綺麗な水。
日本では当たり前のことですが、国が違えばそうではないことを学びます。
同時に、それらの水が多くの人の努力によって守られていることも知りえた貴重な経験でした。

 

(2)へつづく

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