4日目、コミュニティ風力とパーマカルチャーガーデン

農場での滞在から一夜あけた27日、南相馬のユースは、オーストラリアで初めてコミュニティーで建てられた風力発電施設「ヘップバーン・ウィンドファーム」を訪問しました。そのあと市役所の方々とランチをしたり、パーマカルチャーガーデンを訪問したり、自然と生活について学ぶ一日となりました。

メルボルン4日目のこの日、最初に訪れたのは「ヘップバーン・ウィンドファーム」。丘の上に建てられた2機の風車をめがけて歩いていくと、風車に近づくほどに風がだんだんと強くなります。

この施設を運営している村のメンバーから、町全体約2,000世帯の電力が2機の風車で十分にまかなわれていることや、風車のタワーの中に入らせてもらい、どうやって安全に運転しているのかなど、詳しく説明をききました。

ユースからは、「思ったより音がうるさくない」、「2機だけでそんなにたくさんの家の電力がまかなえるなんてすごい」、「少し離れると風がほとんどないのに、風車の建っているところはすごい風で驚いた」など、初めて身近に学んだコミュニティー規模の風力発電に刺激を受けた様子でした。

風車の見学の後は、ヘップバーン市の市庁舎へ招かれてお昼ごはんをいただき、市議会メンバーの人たちにオーストラリアで学んだことを話したり、質問をする時間をもつことができました。

 

市庁舎訪問の後、ユース達はパーマカルチャーの農場を見学に行きました。

パーマカルチャーというのは、パーマネント(永続的な)とアグリカルチャー(農業)をつなげた造語ですが、その土地の自然環境にあった住居や、農作物の生産や家畜の飼育など、暮らしを総合的に環境にそった持続可能なものにしていくという取り組みです。

持続可能な社会を作る取り組みとしてオーストラリアで有名なことのひとつに、このパーマカルチャーというコンセプトがあります。


農場を訪れてみると、太陽の向きや、風向き、土地の高低差、水の流れにそってさまざまな作物、植物が植えられています。たわわに実ったリンゴやいちじく、ぶどうの木。放し飼いの鶏やダチョウもにぎやかです。生命力あふれる農場をゆっくりと歩きながら、パーマカルチャーについて学びました。

最後にユースからでた「自分たちの身近にできるパーマカルチャーはありますか」との質問には、「パーマカルチャーはどこにいてもできるもの。できるだけ加工品を買わずに、自然の素材を買う、ということから始めることもできます」とアドバイスをもらっていました。

今日も1日、たくさんの学びがありました。

 

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