5日目。CERES環境パーク、ウランの話、そしてショッピング!

昨日とはうってかわって肌寒い朝で始まったメルボルン滞在5日目。今日はメルボルン市内観光も兼ねた、まちの中心部での環境学習と、待ちに待ったショッピングをしました。

まず向かったのは、CERES(セレス)環境パークという地域の施設です。

ここは、もともとゴミの埋め立て地だった場所を地域の人々が改善し、有機栽培の野菜を育てたり、自転車やその他さまざまな廃材を再利用して活用したり、子供が遊べる場をつくったり、と地域に根ざした持続可能な社会モデルを実践している施設です。

ユース達は昨日に引き続き、その土地の自然環境をとりいれた暮らしについて学びました。たとえば、有機栽培の野菜の土づくりに欠かせないミミズの飼育箱(古いバスタブ、下の写真)、苗づくりをしている温室、太陽光や風力などの自然エネルギーと雨水を最大限に利用できる仕組みの建物など、色々な取り組みがありました。

「日本にはまだこういった実践例は少ないけれど、どうやったら日本でもこういう取り組みが増えるか」という質問に対して、案内してくれたCERESのイアンさん(写真中、テンガロンハットの男性)は、「まずはみんなが日本に帰って、この体験を友達や家族、学校でシェアすること。そしてたくさんの本や資料を読んで学び、何をしなければならないか、何が今すぐ実践できるかを常に考えていくことから少しずつ始めるといい」とアドバイスしてくれました。

CERESを後にしてむかったのは、観光地としても有名なクイーン・ビクトリア・マーケット。日用雑貨から果物、野菜、お土産、服など何でも売っている大きな野外マーケットです。ここで、小さなグループに分かれてお昼を食べ、それぞれにお土産ショッピングを楽しみました。

マーケットの後は、ACF(Australian Conservation Foundation、オーストラリアの環境団体)に向かいました。ここでは、オーストラリアにあるウラン鉱山における放射性物質による環境汚染や、オーストラリアの先住民のこと、日本との関連性について学びました。

世界の40%のウラン資源がオーストラリアから輸出されていること、先住民の人々の伝統的な土地がこの鉱山のために失われていること、そして、福島の原発で使われていたウラン燃料もここオーストラリアで採掘されたものだったことについて説明があり、オーストラリアの中でもウラン鉱山について支持する人たちも反対する人たちのいることを知りました。

また、ACFの事務所がある建物は、さまざまな環境団体が事務所を構えるエコ建築のグリーンビル。雨水を再利用したり、エネルギー効率の良いデザインが取りこまれていたりと、都会のど真ん中でも持続可能な取り組みが実践されている場所でした。

 

街での1日を過ごした後は、初めてメルボルン市内の電車に乗ってホストファミリーが待つ我が家へとみんなで帰りました。

「車内の英語アナウンスがききとれない!」と悔しがるユース達。でもそれだけ英語への意欲もわいてきたようです。

明日は、ホストファミリーと過ごす1日。残り少ない滞在を思いきり楽しみましょう!

 

 

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