乗船者インタビュー 門間孝一さん

船内では多くの大人の方々が福島の子、そしてベネズエラの子を支えてくださっています。中には同郷の福島県民の方も乗船しており、福島の子どもたちの心境や状況を親身になって理解してくれています。

本日はその参加者のお一人をご紹介。

福島県より乗船し、各国で証言活動を行い、ニカラグアでは大統領の前で演説をなさった門間さんです。

写真は子どもたちの練習中にお土産を持ってきてくださっているところ。
写真左:門間さん

 

●名前
門間 孝一(もんま こういち)

●年齢
75歳

●今回乗船した理由は?
10歳年下の弟と一緒に乗っているのですが、その弟の誘いがあったからです。
そんな自分がまさかニカラグア大統領の前で演説するなんて思ってもいませんでした。

●震災時の状況
震災時は福島市にいました。水も電気も1週間ストップ。

●海外にて福島のことを話した感想
やはり一番印象に残っているのは、ニカラグアの大統領に会えて、直接話せたことです。ニカラグアの大統領が「ピースボートに乗船している福島県民の話を直接聞きたい。」とおっしゃっての実現。実際に彼は、議会で決まっていた原発を推進するという方向性を、福島の事故を機にくつがえした人物。まずはその決断力のすごさに感動しました。そして面会した際におっしゃっていた「日本のような先進国でさえ、原発1つとめられない。果たしてニカラグアでとめられる人がいるのか?」という言葉に感銘を受けました。その際にやはり、原子力は命に関わるものだから政府が直結に結びついていけないと感じました。日本政府は全てが後手後手。事故直後も避難範囲を5km、10km、30kmと徐々に広げていく程度だったことを身をもって体感しましたから。

●「福島×ベネズエラ音楽交流の船旅 2012夏」このプロジェクトを通して、子どもたちに期待すること。
この交流は子どもたちにとって本当に良いものになると思います。
私も昭和50年からスポーツを軸とした日独交流を行い、ノルウェー、西ドイツ、200人規模の同時交流をしています。その中で感じたことは、やはり日本の子どもたちと海外の子どもたちとでは考え方が違います。日本の子どもたちは、目の前のことを考えるのに精一杯になっている子が多く、海外の子どもたちは将来のことを考えている子が多いと思います。そういった意味でも、日本の子どもたちにもっと将来を見てほしいし、世界を見てほしい。感性を磨いて、視野が広げてほしいと願っています。若いうちに諸外国を知ることはすごく重要で、間違いなくそのことが平和へとつながっていくと確信しています。そんな子どもたちを地球全体として見守って育てていきたいです。まさに私がニカラグアの大統領の前で演説した言葉の中にもあるように「戦争は人の心の中でおこるので、心の中に平和の砦をつくらないとけいない。」ということです。

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