富士山プロジェクト、準備進めてます。

11日、南相馬市鹿島区のさくらホールで行われた「南相馬こどものつばさ 全体説明会」に、ピースボートからも合田が参加、「登ろう!日本一高い富士山へ」のプロジェクトの説明と呼びかけをさせていただきました。

 

「南相馬こどものつばさ」は、PTA連絡協議会や教育委員会の後援事業で、夏休みを中心に、市内の小中学生の保養プロジェクトをコーディネートしています。今年の夏休みは、前回の17を大きく上回る計34のプロジェクトが実施されるそうです。

 

北は北海道から、南は鹿児島まで。自然体験や伝統のお祭り、ホームステイなど、参加年齢に合わせて、内容も実に様々です。震災から時間が経っても、これだけ多くの場所で、子どもたちの保養を実施しようと頑張っている人がいるんだ、と頼もしく思いました。


説明会には、保護者の方々中心に200名ほどが参加。

 

会の終了後、来場されていた昨年アジアクルーズに参加した子のお母さんから声をかけていただきました。時間がなく二言三言しか交わせませんでしたが、いまは元気に高校にあがって、また船に乗りたい!とよく話しているそうです。

南相馬の中学生たちは、今月20日までに参加希望のプロジェクトを提出、その後それぞれの受け入れ団体との連絡や準備が始まる予定です。日本一の富士山にチャレンジしよう!というたくましい中学3年生が何人ぐらい集まってくれるのか、いまから楽しみですね。

 

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説明会を終え、そのままとんぼ返りしてきた12日には、HAT-J(日本ヒマラヤン・アドベンチャー・トラスト)の呼びかけで、富士山プロジェクトの準備会。
山岳協会や登山ガイド経験者の皆さんなど、約30名の心強いメンバーが集まりました。


HAT-J東北応援プロジェクトのスタッフの皆さん。

 

福島子どもプロジェクトの呼びかけ人でもあり、HAT-Jの代表でもある田部井淳子さんからは、「私が初めて富士山に登った時、『ああ、これが日本の姿なんだ』と感動したのを覚えています。なんとか東北の中高生にも、あの景色を見せてあげたい。明日への元気や勇気を持ち帰ってほしい」と、プロジェクトへの想いを聞かせていただきました。

 


登山家の田部井淳子さん。彼女の一言からプロジェクトが始まりました。

 

子どもたちの応募状況は順調で、南相馬の中学生以外にも、福島を中心に東北の高校生たちからを含め、なんと当初予定40人が、いつの間にか100人プロジェクトにまで膨らんでいました!

「地震や原発事故を経験し、いまを精一杯生きること、チャンスを先送りしたくない、と応募しました」「外で遊べず、野球部の練習もできず、何もやる気が起きなくなっていました。母から『気分も世界観も変わるから』と勧められて、自分もスッキリしたいと思って応募しました」など、応募理由も一つひとつが真剣そのもの。

かかる費用や準備の規模もぐっと変わってきますが、なんとかこの約100名での実施に向けて動き出すことになりました!移動や宿泊はもちろん、医療体制や装備貸出の手配まで、これから本番までの1ヶ月半、いよいよ本格的に準備が始まります。

 

ボランティア参加や募金など、ぜひ皆さんからもご支援・ご協力をお願いします!

 

 

blog written by SHIGE

 

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