2016年7月30日 釜山寄港
今日はいよいよ初の寄港地となる韓国の釜山です。プロジェクト参加11名の中には、初めての海外旅行の子もおり、新しい出来事の連続に緊張とワクワクが隠せない様です。
釜山入港での初めての入国審査や、初めてのツアーなど。
韓国でのツアーは「歴史散歩~日本と韓国のつながりを感じる~」というものです。
今回のクルーズは乗客の半分が韓国の方々なので、長い歴史の中で、日本と韓国がどのような交流を行ってきたかを、2つの国が有している建築、食、生活などの文化つながりから見ていきます。
最初の訪問地は朝鮮通信使歴史館。
ここは、豊臣秀吉の時代に、朝鮮半島から、日本へ文化・芸術・食べ物などを伝えきた歴史を展示してきた場所です。
朝鮮半島から日本へやってきた際の大きな「依城」と呼ばれる城跡に子どもたちも驚きの表情を浮かべました。参加者の1人はは、国王が座っているようなイスに座り、当時の様子を想像しながら王様気分を楽しみました。
次に竜頭山公園に行きました。釜山市の中心に位置する市民の憩いの場所であると同時に、観光のシンボルでもあり、多くの人で賑わっている公園です。公園のある小高い丘が海から眺めたときに龍の頭に似ていることから龍頭山と名付けられたのだとか。
ここの売店やお土産売り場でおみやげタイム!初めて使う、韓国ウォンに興味津々。まだ使い慣れていないため、「これは、日本円にすると…」と計算したりと苦戦します。日本では見かけないお土産を見て、「これは誰に買おうかな?」と楽しんでいました。
釜山近代歴史館は、最初の訪問地の朝鮮通信史歴史館とは違い、日本による植民地時代やその後の抵抗運動、また朝鮮戦争などの歴史を学ぶことができます。日本人のひいお爺ちゃんやひいお婆ちゃん世代の方々の激動の時代について触れることができます。
子どもたちは、当時の様子を想像しながら、真剣な顔で見学し、植民地時代の町並みを再現した景色を見たりしました。戦争を知らない世代の人々にとって、韓国が日本の植民地だったという事実は想像し難いことですが、こちらの歴史館を訪れることによって考えるきっかけになったのではないでしょうか。
そしていよいよ、お昼の時間!もちろん韓国料理。プルコギやキムチなどが並びます。本場韓国のキムチの辛さに汗をかきながらも皆、完食しました。
その後は、釜山の台所とも言われる国際市場へ行き様々なお店などを覗きました。釜山を満喫し、オーシャンドリーム号へ帰船します。子どもたちは、日本と同じような、暑い気候に少し疲れ気味ですが、満足気な顔からは、楽しんだ様子がうかがえます。自由時間もたくさんあり、より仲間と仲良くなったのではないでしょうか?
さて、船に帰ると様子が、出発前と随分変わっています。そうです。今日からは、韓国からの乗船客がついに乗船しました。釜山を去る出港式では紙テープを投げ、これから、始まる韓国の方々との交流も楽しみです。