「海でつながるアジア 自然と歴史を学ぶ旅」
今回の福島子どもプロジェクトのメインテーマです。
この間、様々なゲストの話しを耳にし、見たこともない景色に出会い、多くの方々の人生に触れてきた子どもたち。
その中で世界で起こっている問題や各国の歴史等を学んできました。
それらは決して別々の場所で無作為に起きているのではなく
実は一つ一つが密接に結びついているのです。
本日は船旅の総まとめとして、ピースボートスタッフの野平さんが
日本、沖縄、韓国、それぞれの歴史を紐解きながらお話ししてくれました。
大人でもなかなか難しい話でしたが、実際にこの1週間、自分たちが歩いてきた場所となれば
子どもたちの聞く表情も真剣そのもの。
まさに実地見聞に基づいた勉強です。
「日本は被害者だけじゃなかったんだ、そしてそのことをきちんと理解しておかないと」と子どもたち。
断片的ではありますが、子どもたちの心にも届いているのではないでしょうか?
「スポーツに関わる仕事をしたいです」「医療関係に進みたいです」「遊んで暮したい!」
ところ変わってここは8階後方フロア。子どもたちが自分の夢を語っています。
「ドリームマッチング」と呼ばれるこの企画。これまでお世話になったお兄さんお姉さんが最後に企画をしてくれました。
船には多種多様な職種の方が乗船されています。
「子どもたちの夢のお手伝い」と題して、せっかくならそのような方々のお話を聞いておこう!という企画です。
カメラマン、NGOスタッフ、教職員、大学生、芸能関係、etc…
みな、親身になって話してくれます。
自分の興味のあった職種、逆に今まで全く興味すらなかった職種
子どもたちにもいろいろと発見があった模様です。
そうこうしているうちにあっという間にお昼が過ぎ…
子どもたちにとって、最後の大一番が始まります。
「福島キッズ船旅発表会!」
これまでの船内生活ではあまり公の場で子どもたちが何かをする、ということはなかったのですが
やっぱり最後は自分たちできちんとお世話になった方々にむけてメッセージを伝えたい!ということで
企画が実施されました。
本番にむけてみんな真剣な顔で打ち合わせ中。
一人一人この船旅で感じたこと、学んだこと、将来に活かしたいことを発表していきます。
見ているこっちがヒヤヒヤです。
「歴史認識について」「新しい国、言語、人との出会いについて」「戦争について」
「出会ってきた水先案内人の話しについて」時には「食べ物について」
お客さんも真剣に聞き入っています。
大丈夫かなぁ?という大人の心配をよそに、どんどんと自分の意見を述べていく中学生。
あれ?こんなにしっかりしゃべれる子たちだったの!?と普段の姿で判断していたことに深く反省。
子どもたちの真剣なメッセージにふらりと歩いていた乗船客も引き寄せられ
最終的にはこんなにも大人数の方々が集まってくれました。
お世話になったお兄さんお姉さんにもきちんとお礼を述べ
南相馬からのお土産を渡します。
今回引率をしてくださった南相馬市出身の内田さんからもご挨拶。
子どもたちと同じく「ここまで温かく見守ってくれ、ありがとうございました」と感謝の意をとなえます。
最後はみんなで集合写真。
一生忘れることのできない思い出になってほしいものです。