広島に到着ー!
今日の福島子どもプロジェクト、広島の旅はぎっしりと内容の詰まった行程。
出発前、引率の古賀さんは何度も「みんながばっちり時間を守れれば広島ぜーんぶまわっちゃうよ!」と気合を入れていました。
まず向かった先は広島平和記念資料館。
今回は特別に、福島の子どもたちが来ると聞いて被爆者の岡本忠さんが案内をしてくれることになりました。
資料館の入り口には原爆投下直後の写真が展示されており、その凄惨さに一同静まりかえります。
さらには岡本さんが、写真に写っている方々一人一人の人生についてまで説明してくれます。
普段ならスッと通りすぎてしまいそうな一枚の写真。
そこに写っているもの全てを感じ、館内へと入っていきます。
原爆投下直後の広島市の縮尺模型の前では
「原子爆弾が空中で爆発したなんて知らなかった」「爆弾はたったの一つだったんだ…」
「こんなにも原爆の被害が大きかったなんて」
と、子どもたちの声が聞こえます。
その他にも熱線、爆風、放射能など、被害状況にわけての展示が続きます。
時に目を覆いたくなるような展示も。
「やけどした人たちの写真、漫画よりも全然悲惨だった」
「なんで、やけど・被爆した人たちが水をのむと死んでしまうのですか?」という質問の声も。
それらを含め、ことこまかに説明してくださる岡本さん。
「ヒバクシャの話は福島ではなかなか聞けないから貴重だった」と、子どもたち。
窓の外には原爆死没者慰霊碑が見えます。
子どもたちの向かった先は原爆ドーム。
写真やテレビで見るのとはまったく違う迫力があります。
「本来であればもっと崩れるはずだったのだけれども、真上から爆風がきて、全壊にはならなかったのですよ」と岡本さん。
短い時間でしたが、子どもたち
「原爆がこんなに恐ろしいものだったなんて」「怖い」「戦争はいやだなぁ」と、
想い想い感じてくれていました。
さて、お勉強タイムはもう少し続きます。
広島の路面電車に乗って
世界平和記念聖堂へ。
この聖堂は原爆の犠牲になられた方々の追憶と慰霊のために、
また全ての国の人々の友愛と平和のしるしとして建てられました。
ここで子どもたちを待ってくださっていたのは
原時彦さんと竹原陽子さん。
被爆者の原民喜さんの被曝当時の足取りを追うフィールドワークを準備してくれていました。
今となっては、本当にごく普通の街並み。
しかし70年前、ここは惨劇の中心地でした。
記念聖堂から歩くこと20分近く。
名勝「縮景園」に到着。
桜の舞う見事な庭園ですが、ここもまた原爆投下時は被曝された方々が水を求めて大勢集まった凄惨な場所だったのです。
今の美しい景色からは本当に想像しがたい話ではありますが。
原時彦さんと竹原陽子さんとはここでお別れです。
ご案内、ありがとうございました。
午前中、歩き回った子どもたち。
そのお腹の減り具合はもう極限状態といったところでしょうか。
午後からは広島観光コースのスタートです。
腹が減ってはなんとやら、、、広島名物、広島焼きをたらふく食します。
ここでの食事が一番想い出に残っちゃった!なんていう子どもも。それくらい美味しかったのです。
船に乗り込み一行が向かった場所は・・・
宮島です!
広島に来たならばやっぱりここも訪れておかなければ!
野生の鹿にびっくり、子どもたち。
「なんでこんなに鹿がいるの!?」と大はしゃぎ。
油断してると、お菓子、食べられちゃいますよ。
時間はちょうど干潮時。
宮島の大鳥居まで近づくことができました。
その大鳥居。よくよく見てみると、鳥居の足元にはたくさんの硬貨が。
潮のひいている時だけ、ここに硬貨をひっかけて願掛けができるのです。
子どもたちも「良い旅を」「勉強うまくいきますように」と様々な願をかけます。
そのまま世界文化遺産の厳島神社へ。
なにかしらの邪念を払って、この笑顔。
「宮島の鳥居がすごいきれいだった」「もみじ饅頭がこんなにも種類があるなんて」
みな、思い思いに広島を堪能したようです。