【7日目】船最終日、ヒバクシャの方々との交流(1)

〜船内最終日 朝〜

楽しかった船内生活もあっという間に最終日。
本日は船内で少しでも多くのことを学んでほしいと様々な企画が用意されています。
まずはじめはこちら。
ピースボートスタッフによるプレゼンテーション。
前回のクルーズで、震災以後、世界各地をまりながら
各国の人々のメッセージを集めたプロジェクト。
その映像を子どもたちに見せてくれます。
子どもたちからは
「こんなにいろんな国の人たちが応援してくれていたなんて思ってもいなかった」
なんて感想も。


続いて同じくピースボートスタッフによるスリランカレクチャー。
といっても、スリランカの観光案内ではありません。
つい最近まで民族同士が対立し内戦状態にあったスリランカ。
その当時の状況や現在へ至る和平へのプロセスなどを話してくれます。
子どもたちも戦争の恐ろしさが伝わった模様。

そして毎朝恒例の英会話レッスンGET

まだ4日目といえば4日目なのですが
子どもたちの成長には目を見張るものがあります。

顔なじみの先生たちと流暢に会話を繰り広げ

怖じけず、バンバン自分の意見を云えるまで成長しました。
きっと日本の英語の授業でも先陣をきってクラスのみんなを引っ張ってくれるのでは?

 

〜船内最終日 ヒバクシャ証言会〜

続いての企画はヒバクシャの方々による証言会。
本クルーズには「おりづるプロジェクト」というものがあり
1945年広島長崎で原爆の被害にあった方々が乗船されています。
彼ら彼女らは地球一周の航海とともに
自らの体験を語り、後世に核兵器のおそろしさ、放射能のおそろしさを語り継いでいます。
本日はそんなヒバクシャの方々に来ていただきました。

まずは基本的な広島長崎の原爆についてお勉強。

その後は各グループに別れて
実際にヒバクシャの方々からお話を聞きます。

原爆が投下された当日のこと。

放射能の後遺症に苦しむ日々のこと。

子どもたちにも分かりやすいよう紙芝居でお話ししてくれる方も。

子どもたちにとっては初めて聞く話しばかり。
あまりに臨場感がありすぎ、時に目を背けたくなる場面も。

しかしこれが歴史の事実。
二度と同じ惨劇を繰り返さないためにも、しっかりと向かい合わなければなりません。

「被爆した方々の話しを聞いて初めておそろしいと感じた。原爆のおそろしさを知った」と子どもたち。

ひとしきりお話を聞いた後は、子どもたちペアになって、自分たちの聞いたことを違うグループの子どもたちとシェアをします。
インプットだけでなくアウトプットをすることで
再び自分の言葉が自分の耳に入ってきます。

「教科書にのっていないことが聞け、早くこの世界から核兵器がなくなればよいと思った」
「初めて知ることばかり。これから日本に帰るけど、周りの友達にも伝えていかないとなぁと思いました」
と、子どもたちから。

ヒバクシャの方々から、原爆の資料を寄贈していだき

最後は固い握手でお礼とお別れをします。
ヒバクシャの方々も
「子どもたちが少しでも新しいことを知ってもらえて嬉しかった。本当にこの洋上で彼ら彼女ら子どもたちと出会えて良かった」とおっしゃってくれました。
大きく、そしてとても強い未来への架け橋がかけられたのではないでしょうか。

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