7月23日に南相馬を出発して早11日。
握り締めるパスポートにドキドキし、大海原のうねりを感じ、初めて出会う人々の温かさを感じ、思いっきり遊んで、笑って過ごした船上生活。時の流れはいつの世も早いことで、本日でいよいよその船上生活も最後となりました。
そんな最終日、船内では「南相馬ユースお別れ会」企画が開催。
顔なじみの人から、そうでない人まで、大勢の人々が南相馬ユースを見送るべく、本企画に集まりました。写真は、南相馬ユースの為に踊りを考え、練習を積み重ねてきてくれた方々。船内にそのような方々がいるとも知らず、とても驚き、そしてとても嬉しく感じました。
みんなで輪になって盆踊り!楽しげに踊る子もいれば、まだまだちょっと恥ずかしげに見守る子もいたり。けれども、どちらの子も本当に嬉しそうです。
踊りの次は歌の披露がありました。見てください!このステージ上の人!人!人!
神戸の震災の時に作られた歌を、東北版にかえての合唱。
その歌詞一つ一つに思わず涙がこぼれてきます。
こちらは船の中で常に面倒を見てくれた南相馬ユースパートナーの方々。
彼らの別れの挨拶に思わず涙する中学生も。
今回、南相馬からの引率として同行して頂いた、内田雅人さんからも挨拶。
本当にここまでお世話になりました。
そして、勿論、最後は南相馬ユースからのお礼と挨拶、別れの言葉です。
知らない人たち大勢を前にして話すのはとても緊張しますが、心のこもった「ありがとう」という言葉は、しっかりと伝わっていました。
一同整列をして…
礼。今まで本当に有難うございました。
みんな、どことなく寂しそうな顔をしています。。
お別れ会の最後には南相馬ユースパートナーが思い出集合写真とメッセージを載せた手紙をプレゼント。
涙、涙の一時間。
これからも共に頑張っていこう!と強いメッセージをみんなから頂きました。
最後は恒例の記念写真!
5年後、10年後、きっと大切な一枚になるでしょう。。。
そして、いよいよお別れのとき。
船の出港を最後まで見届けます。
全員集合して…
ピースボートのバナーを掲げ、見上げるその先には…
いつもいつも笑顔で接してくれた南相馬ユースパートナーのまっことさん。
これでもっかというくらい、体全体で手を振ってくれています。
そして同じくこちら子どもたちも精一杯手をふります。
そりゃぁ、こんなシーンにいたら誰でも涙がでちゃいますよね。
涙が出るということは、それだけ本当に素敵な時間を過ごせたということ。。。
思わず、こっちもつられて涙が出そうになります。
そしていよいよ出港の時。
ゆっくりと、ゆっくりと、船が岸を離れていきます。
港の続くところまで必死に船を追いかけていく中学生たち。。。
みんなで「せーっので、ありがとーー!!」
みんなの心が一つになった瞬間でした。
船に乗っている人たちの顔が豆粒のように小さくなっても手を振り続けます。
「もう一度絶対船に乗る。」そうつぶやく声がたくさん聞こえてきました。
本当に嬉しいその言葉。それまで絶対元気に頑張っていこう。子どもたちを見ていて、僕自身強く感じたことでもあります。
船のみなさん、本当にありがとう。。。
written and photos by Kazushi Kataoka